MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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土曜日の夜 22:33

土曜日の夜、渋谷へ行った。
週末の渋谷は、人であふれている。
人ごみをぬって一人ずんずん進む。
センター街を抜けたところでユナイテッドアローズの栗野さんとすれ違った。
黒のロングコートの足許にニューバランスのスニーカーをのぞかせていた。
バス通りを進みHMVが見えてきた。
HMVの店内は珍しいくらい混んでいた。
誰かのインストアライヴがあるらしく、店の奥に機材がセットされていた。

サウンドチェックの音が響く中、レコードを探した。
ロックとジャズの棚をざっとチェックしていった。
カントリーを集めたコーナーを見つけルーヴィン・ブラザースを2枚抜いた。
古いキャピタル盤と、発掘ライヴのラウンダー盤だ。

インストアライヴがはじまった。
ステージの方を見ると少女のような背の小さな女の子だった。
手には包帯が巻かれているのが見えた。
キッチュなエレポップだ。
1曲目が終わるとしゃべりだし、転んで腕を怪我したが骨折はしていないので大丈夫、といった。
会場からはやさしい笑いがもれた。
テンテンコと名乗るそのアーティストは2曲目を唄ってあっさり終わった。

私は再びレコードをチェックしだした。
しばらくの後、耳をつんざくノイズが店に響いた。
エンジ色のギブソンGSを抱えた男性と、ミキサーをいじる男性、その間で金切り声をあげる黒サングラスの女性が見えた。
三人はそれぞれすさまじい騒音を出している。
客の多くは胸の高さにスマホを構え、演奏者を撮影している。
店頭のイベントリストを見ると、「非常階段&テンテンコ」と記されていた。

「非常階段」というバンド名、文字の並びに懐かしさで胸がいっぱいになった。
私が中学生だった80年代、インディーブームのさなか雑誌で見かけていたバンド名だ。
30年の後、渋谷のHMVでその音とメンバーの姿をはじめて知った。
その頃は、スマホもPCも、YouTubeも無かった。
ずっと続けてるんだ。
なんだかジーンときた。


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表敬訪問記 18:04

渋谷にHMVが復活するというウワサを夏前に聞いた。
正確にはネットで記事を見た。
復活するのは中古レコードショップということだった。
この時代にあらためてレコード屋を出店するとはチャレンジングだなぁと読んだ。

近所のレコード屋さんで八月半ば、店主と常連客の会話を聞いた。
「HMV行きました?」
「まだなんですよ、どうでした?」
「フツーですね。値段はユニオンと同じくらいかな」
「そうなんですか」
「コンディションは若干良いかな」
「それなら慌てていくほどじゃないですね」
私はその会話でオープンしたことを知った。
さくさくとレコードをチェックしながら、ふむふむと聞いたのだった。

HMVが中古レコードショップを開く。
それが象徴するのは、CDの時代は終わり、ということだろうか。
音楽業界は、CDから有料データ配信へシフトしようとしている。
ハイレゾ、である。
CDに対して、圧倒的にコスト的に優位であろう。
制作コストしかり、物流コストしかり。
有料データ配信に対してCDは勝ち目は無い。

音楽業界が有料データ配信へシフトする一方で、聴く側の多くは録音音楽に対してお金を出さなくなっている。
無料の方向へ雪崩をうっている。
YouTube化ということか。
無料化の流れに対して、有料データ配信は勝ち目があるのだろうか。
その先の音楽業界、ミュージシャンのあり方はどうなっていくのだろうか。

録音音楽を楽しむ場所は、屋外で聴くか、家で聴くかに分類できる。
屋外で聴くなら断然データだろうし、多くの人は屋外だけでなく家でもデータで十分だ。
よほどのモノ好きが家で音楽をレコードで聴くが音楽業界は直接その恩恵を受けるのではない。
その「よほどのモノ好き」というのは、多くの場合「よほどの音楽好き」である。
「よほどの音楽好き」を音楽業界はきちんと育てないことには未来は無いのではないか。

飲み屋さんでお酒を飲むことに対して家で飲むことを「家飲み:イエノミ」という。
音楽を家で聴くことを「家聴き:イエキキ」と呼ぶのはどうだろう。
一人じっくり音楽を聴くのもいいよね、なんて風に使う。
携帯オーディオ&イヤフォンで済ませてしまわずに、家のリスニング環境も充実させてみよう、ということだ。
まあ、オーディオ業界がずっと薦めていることではあるが(笑)。

考えてみれば、外で聴く環境って実はあまりない。
これは、携帯プレイヤで聴くことではなく、じっくり音楽を聴ける場所という意味。
昔でいえばジャズ喫茶とかロック喫茶とか。
音楽を聴いて踊る店ではなく、音楽をじっくり聴ける店。
生演奏ではなくて、録音された作品を鑑賞する場は意外なほどない。
無いということはつまり、求められていないということなのか。

そうそう、HMVの話だった。
渋谷に開店したのは、HMVレコードショップという。
場所は東急ハンズの近く。
DANCE MUSIC RECORDSがあったとこと言えば、ハイハイあそこねという人も多いだろう。
先日行ってきた。

2階もあってなかなかの広さである。
棚の配置もゆったりとしている。
空間の使い方が贅沢である。
ユニオンやレコファンのぎちぎち感とはえらく違うが、目指すところが異なるのは明白。
ユニオン、レコファンの「コア系」に対して、HMVは「おシャレ系」である。
かつての渋谷系発祥店のメンボクヤクジョといったところか。

レコード袋も写真の通りのおシャレ系である。
紙製ってのがまた良い。
やられた。


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これはゴールではない 08:54

Antonio Carlos Jobimの「WAVE」を入手した。
見開きのジャケットのアメリカ盤である。
レコード番号は<A&M LP-2002>。
ジャケットの表面はコーティングがほどこされている。
これは、通常「コーティングジャケット」と聞いて想像するグロッシーなコーティングとは異なり、メンディングテープでおおったようなマットな風合いである。
レコード盤の内周には「VAN GELDER」の刻印が入ったオリジナル盤である。

私はこのレコードを3年以上に渡って探し続けてきた。
週に一度はレコード店に足を運ぶとして、1年に50回。
3年なら150回以上だ。

やっとみつけた。

レコード店に行くたび、フュージョンのコーナー、ボサノヴァやブラジル音楽のコーナー、ジャズのコーナーをくまなくチェックしてきた。
しかし、一度もこのレコードを見たことが無かった。
値段が折り合わなかったのでも、コンディションに納得がいかなかったのではない。
再発盤や国内盤では見かけても、オリジナル盤を目にする機会はまったくなかった。
ただの一度もこのレコードを見たことが無かったのだ。
ネットオークションでは何度か見かけたが、いずれもけっこうな価格で落札されていた。
あるレコード屋さんのメルマガでも、新入荷の中に何度か見かけたが、店に駆けつけられるタイミングではなかった。
今回やっと店頭で、このレコードのオリジナル盤と出会うことができた。

私がこのレコードをはじめて聴いたのは、およそ20年前だ。
ジャケット写真が緑の、シングルジャケットの国内盤だった。
ここににおさめられた、極めて都会的で洗練されたボサノヴァを、私は、なんてきどった音楽なんだ、と最初に思った。
ロックを中心にビートのきいた音楽ばかり聴いていた私には当然だろう。
退屈だ、とすら思った。

「きどった音楽」とか「退屈」と思ったにもかかわらず、私は何度もこのレコードを聴くことになった。
このレコードを聴くととても良い気分になるからだ。
晴れた日の起き抜けなどは特に気持ちが良い。
単なるBGMではない何かをこのレコードに感じた。
私の生活に欠かせないレコードになった。

その後、ジャケット写真は緑ではなく赤のバージョンがオリジナルであることを知り、オリジナルと同じ見開きジャケットの国内盤を入手した。
これはおそらく日本での初回リリース盤だと思われる。
オリジナル盤と同じレーベルデザインで溝がある。

このレコードは音の良さでも際立っている。
ルディ・ヴァン・ゲルダーという世界屈指の録音技師によって録音されている。
彼の手がけたレコードは、音が良いことで知られている。
発売当初のオリジナル盤を聴いてみたい、という気持ちになるのは当然の流れだった。
それから3年以上探しに探した結果、こうやって私の元にやってくることになった。

これによって私が、Antonio Carlos Jobim「WAVE」のゴールに辿り着いたのか?
ノーである。
今回入手したのはモノラル盤であるが、私はステレオ盤が欲しい。
67年に発売されたことを考えれば、ステレオ盤で聴くのが自然だろうと思う。
「このモノラル盤はほんとうに珍しいよ。私は初めて見た」
レコードを買う時に、レコード店の店主は私にそういった。
そう言われて悪い気はしないのだが、ステレオ盤を欲しい気持ちに変わりはない。

そう、これはゴールではないのだ。





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そこにJTがいない 13:46

私の聴く音楽の多くは、自分が生まれるより前やまだ幼かった頃に作られたレコードだ。
それらは30年40年以上前に録音された音楽である。
私は、そのころのレコードを聴いても古いとか懐かしいとかそんな風にはまったく思わない。
むしろ、現在のある種の音楽以上に刺激的だと思う。
レコードの「音」、つまりサウンドそのものも十分にヴィヴィッドなのである。
いまどきは、古いレコードの音を再現すべく録音に苦労しているミュージシャンも多いくらいなのだ。
私は古いレコードが大好きでたくさん聴く。

私が音楽を聴いていると、うちのチビ達が反応することがある。
カッコいいねと言ったり、踊り出したり、あのレコード聴かせてよと言ったりする。
古いレコードだけでなく、最近のCDにだってもちろん反応がある。
チビ達は、純粋に音楽にビビっと来た時に反応するのだ。
古い、新しい、という価値観とは無縁である。

キャリアの長いミュージシャンにはたくさんの作品がある。
20枚も30枚もリリースしていたりする。
そんな場合、古い作品を中心に集め、聴いていることが多い。
1枚目が良いよね、とか平気で言ったりそればかり聴いたりする。
最近の作品は後回しになり、それどころか聴く必要は無いくらいになっていたりする。
アーティスト自身が知ったらさぞ残念に思うだろう。
「現役なのに」と。

James Taylorのレコードを見つけた。
比較的新しい、といっても1988年リリースの「Never Die Young」である。
レコードからCDへと録音メディアが切り替わりつつある時代であるためか、はじめてレコードを見たように思う。
CDは持っていないし、いくつか知っている曲はあってもきちんとアルバムで聴いたことはなかった。
つまり作品としてこれを無視していた。
ジャケットも「知ってる」だけであった。
お恥ずかしい。

このレコード、オオカミのジャケットがどこかサウンドトラック風である。
おや、JTがいない。
過去の彼のレコードジャケットのほとんどには自分自身が登場している。
彼が格好良いから? とも思ったが、考えてみればソロアーティストの大半はそうである。
ではなぜこのアルバムでは彼が登場していないのか?
どうしてオオカミなのか?

アルバム内容と関係しているのかもしれないが、確かめていない(笑)






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ナッシュビルへ 09:18

このレコードを手に取るきっかけは、ジャケットの雰囲気が好ましかったからだ。
白の余白を大きくとり、小さく控えめに配置されたポートレイト。
そこには、目を伏せた年上の女性。
毛皮のストールや髪型から女性の「品」が感じられる。
往年のヨーロッパ映画のワンシーンのようだ。

「Nashville by Carr」というタイトルとそのフォント。
「ナッシュビル」という言葉にもいろいろな想像力がかき立てられる。
レコードジャケットを手に取ると、ザラ紙でできていた。
手に感じるしっとりとしたテクスチャが心地よい。

  Nashville By Carr / Vikki Carr (Liberty LST-11001)

私のヴィキー・カーの知識は、非常につたないものだった。
かつての人気歌手といった程度だった。
つまり、名前は聴いたことがあるくらいだった。
もちろん、このレコードのことなどまったく知らなかった。

タイトルの「ナッシュビル」というところからも分かる通り、カントリーアルバムである。
洗練されたストリングの入った、たいそう心地の良いレコードだった。
バカラックの「雨に濡れても」、ニルソンの歌唱で有名な「エブリバディズ・トーキン」が収録されている。
参加ミュージシャンは、私の知っているところでは、ピート・ドレイク、チャーリー・マッコイといった方々。
なにより、ヴィッキー・カーの適度にクールな唄声が最高なのだ。

私はこのレコードに出会えたことをとても嬉しく思う。
予備知識なく、まったく偶然手にしたのだ。

買って帰ってのち、ネットでレビューを見て一定の評価がされていることを知った。
自分の眼力と耳が認められたようで、案外嬉しい。
知る人ぞ知る隠れた名盤、といったところか。

フフフ。






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