MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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モダン・フォーク・カルテット 09:10

モダンという言葉は、母がよく使っていた。
モダンで素敵ね、とか、モダンなデザインね、などという風に。
母がモダンという言葉を使うのは、古いモノをほめるときと決まっていたから、てっきり時代遅れのデザインが「モダン」なのかと勘違いしていた。

英単語として「モダン」の意味を知った時には驚いた。
「モダン」が「現代の、最新の」という意味だって??
そこでようやく母の言う「モダン」の意味が分かったのだ。
「モダン」とは、当時にして時代を先取りしていたデザインのモノをほめていたのだと。

モダン・フォーク・カルテットのレコードを手にいれた。
USオリジナルモノラル盤である。

THE MODERN FOLK QUARTET (WARNER BROS. RECORDS W1511)

フォーフレッシュメンばりのコーラスワークで、カントリー、フォークを歌う4人組である。
実に「モダン」にして都会的なアコースティックグループなのだ。
とはいえ、私が生まれる前のレコードであり、決して今風ではない。
ただ、この音楽は古くさいか?と問われたら、極めて新鮮な音楽であると答える。
モダン・フォーク・カルテットの新鮮さは、決して色褪せることはない、と。

こんなに素敵なレコードが、渋谷HMVのジャズコーナーに安価で放り込まれていた。
グループ名から、モダン・ジャズ・カルテットの劣化コピーとでも思われたのだろうか?
もちろん、欲しがる人が少ないから、と言われればそれまでではある。
が、並べるのはジャズのコーナーでないだろう(笑)。




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わたしたちは無力なのか 12:40
わたしは無力である。
判断能力は稚拙で、選択能力にも限りがある。
持続的な興味も非常に弱い。
さまざまな意味で、力を持っていない。

だから、わたしは、わたしたちは、お金を払って専門家へ頼むのだ。
専門家はわたしたちの明るい未来のために力を尽くしてくれている、はずだ。
では、そこに疑問が生じたとき、わたしたちはどうすればよいのだろう。

時間はたんたんと進んでゆく。
巻き戻すことはできない。
過去をやり直すことはできない。
では未来は?

わたしは無力である。
では、わたしたちは?
わたしたちは無力なのだろうか。


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行きつけの店 14:49

行きつけの中古レコード屋がレコード袋を変えた。
これまではたんなる無地の袋だったが、店名がプリントされ、イラストも入った。
嬉しくなる。
いつからこのレコード袋に変わったのだろう?
この前この店でレコードを買ったのは1カ月前か? あるいはもっと前か?

この店には、10年くらい通っている。
行きつけ、といいつつ店主と言葉を交わしたことはほとんどない。
さっと行って、さっと見て、欲しいモノがあれば買うし、無ければ手ぶらで帰る。
買うレコードといえば、安いモノばかりである。
私は決して上客では無いが、この店で買ったレコードジャケットが何枚も思い浮かぶ。

品揃えは、雑多、オールジャンルである。
専門店化をあえて拒んでいるのだろう。
「町のレコード屋」という気軽な雰囲気を保っている。
ロック、ジャズ、ブラック、レゲエ、ダンス系12インチ、歌謡曲、クラシックとなんでもありだ。
もちろん、CDもDVDもある。
店の外には、LPやシングル盤の100円均一箱が積まれている。
まるで古本屋みたいじゃないか。

ご主人は40歳前後くらいだろうか。
音楽の好みはどのへんなのか、気になり続けている。
見た目はいたって普通の青年である。
髪が長くもなければヒゲも無し、神経質そうでも豪快なかんじでもない。
ときどき常連さんと言葉を交わしていることがある。
気にしていない風をよそおいつつ聞き耳を立ててしまう。
それでも今のこところ、ご主人の音楽の好みや人柄はなかなか伺いしれない。
そうとうな曲者であることは間違いない。
もちろん良い意味で。
この時代に、ウェブサイトも作らずに「町の中古レコード屋」を続けているのだ。
音楽業界全体に景気の良い話がきかれない昨今、中古レコード屋を続けていくのは本当に大変なことだと思う。
そう、レコード袋のリニューアルだった。
今どき嬉しい話題ではないか。

こんな店がずっとあるということは、この店を支えている客がこの町には住んでいるということだ。
遠方からこの店だけをめざして来るような客は少ないと思う。
日常の買い物のついでにふらっと立ち寄り、CDなりレコードなりを買う人たちが、この町にはまだいるということではないか。
その意味で、この町にこの店あり、ということなのかもしれない。
この日も、熱心にクラシックのレコードをチェックしていたおじいさんが「これとっといてくれよ」と声をかけた。
「一銭も持たずに家でちゃってさ、すぐ持ってくるから」と。
構いませんよ、と気安い笑みを浮かべて店主は応えるのだった。

こういう店の存在は本当に貴重だ。
勇気がわくといったら言いすぎか。
町の中古レコード屋は、「文化」を発信しているんだから。
そうそう、この中古レコード屋は、学芸大学にある。
サテライトという。
この町には、他にも素敵な古本屋やオーディオショップがある。
びっくりするほどおいしいたいやき屋もある。



この日は「STUFF」のファーストを買った。
先日、ピーター・バラカンさんのラジオを聴いていたら、「名盤片面」というコーナーでこのアルバムを取り上げていた。
今でも頻繁に聴く1枚であると熱心に褒めていた。
私はフュージョンというジャンルに苦手感があるのだが、これはぜひ聴いてみようと思った。

このレコードは、持ったときから手応えが違っていた。
70年代中頃のアメリカ盤といえば、ジャケットもレコード盤もペラッペラなものが多い。
エネルギー危機、いわゆるオイルショックの影響だろう。
省エネという概念が生まれた時代である。
このレコードには重量感があった。
ジャケットの紙質も良いし、何よりレコード盤がずっしりとしている。
レコード盤の内溝には両面に「STERLING」の刻印が入っている。
ジャケット裏のクレジットはこうだ。
「Mastered at Sterling Sound by George Marino」
なかなかぶっとい音がする。
嬉しい。


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| RECORDS - JAZZ | comments(6) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
アウト・オブ・ジ・アフタヌーン 09:46

ロイ・ヘインズの「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」である。
私にとって、不思議と見かけないレコードだった。
縁がないというのか、どうしてかまったく出会わなかった。
20年である。
『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 ぼくとジムランの酒とバラの日々』で存在を知って、CDで聴いて、レコードを探し出した。
しかしほとんど見かけなかった。
その20年間で5回くらいしか見ていないと思う。
国内盤とかシングルジャケットの再発盤とか、買う気がおきないものだった。
あるいは完全オリジナルで予算オーバーとか(笑)。

まぼろしの名盤とか、超人気盤ならまあ仕方が無いとも思える。
普通のレコードのはずなのに、と首をひねる。
まさか『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』を読んだ人が皆必死に探しているなんてことないよな、なんて。
もっとも、レコードを探している人なら1枚や2枚はこんな風に「縁のないレコード」に心当たりがあるだろう。
そのうちきっとあるさ、と思い続けて20年がたっていた。
見つけたことはもちろん嬉しいが、20年以上もレコード屋へ通い続けている自分にも驚くばかりだ。
何やってんだか、とよぎらないでも無いが、眉間にしわ寄せて執念で探し続けてたのでもない。

レコード・コレクター2011年11月号のインパルスレーベル特集はちょっとしたショックだった。
「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」がこんな風に紹介されていたからだ。
「内容的には若干印象が薄い。全体を通して演奏がややおとなしいのがその一番の理由だろう。中古盤市場でもあまり人気がないのか廉価でころがっているのをよく目にする」と。
これじゃ聴く価値無いレコードみたいに読めるではないか!
中古盤市場にころがってるっていうのは本当なのだろうか??
私はぜんぜん見かけないのだが。
このレビューを描いた、今本渉とは一体どんな人なのだろう。

入手したのは2ndレーベルのステレオ盤。
オリジナルレーベルは「オレンジ」と言われるもの。
モノラル盤も気にならないではない(笑)。
ジャケット見開き部分を見て、持ってた紙ジャケCDの見開き部分が別デザインだったことが分かった。
LPジャケットをそのままCDサイズに縮小しても小さて見えなくなってしまうから仕方ないか。
とはいえ、森のなかで楽器を持って並んでいる奇妙なジャケットは緑がとても美しい。
LPサイズの喜びである。

このレコード、なにより音が素晴らしかった。
『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 ぼくとジムランの酒とバラの日々』で菅原正二さんはこう書く。

ロイ・ヘインズのひっ叩くラディック・ドラムの乾いた音がいきなり「パカーン!!」と小気味よく鳴り響いた!!


B面あたまを聴けばこの言葉の意味がよく分かる。
前衛とスウィートなバラードが混在する、実にインパルスらしい企画と言えるのではないか。
ついついボリュームを上げたくなってしまう、そういうレコードである。






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