駅などを歩いているときに、前の人のコートのすそがふと目に止まる。
コートの後ろ、ベンツのしつけ糸がそのままになっている。
女性のスカートなどでもたまに見かける。
コートの袖口に品質ラベルがついたままの人もときどきいる。
「しつけ」は、型くずれを防ぐための仮止めである。
「品質ラベル」は、購入時に産地や質を確認するためのものである。
着る時には、はずしたほうがよい。
本人の意思であえてつけているのなら自由だが、はずすことを知らないのなら可愛そうに思う。
身近でそれを指摘してあげる人はいないだろうか。
が、駅ですれ違った私が指摘するのもなあ。
なんだかいたたまれない気持ちになる。
それが素敵なひとだったりするとなおさらなのだが、私には勇気がない(笑)。