MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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歪んだ世界 09:06

中原昌也の世界は歪んでいる。
「中原昌也が描く世界はいつも歪んでいる」のほうが正確な表現ではないかと思う。
しかし、中原昌也は歪んでいるのではないか? という考えが頭から離れない。
彼は歪んでいるのだろうか?
彼はどんな人なのだろう。

「暴力温泉芸者(Violent Onsen Geisha)」

彼がかつてやっていた音楽ユニットの名前である。
まともな人ならこんな名前のCDはおそらく手にしないだろう。
危険な香りが、ヤバい香りがプンプンする。
写真の小説だってそうだ。
「あらゆる場所に花束が」というタイトルに、自筆のイラストがついたとたん、がぜん狂気を帯びてくる。

私は、彼が歪んだ人間だなどとは思ってはいない。
彼の作品から漂うヤバい雰囲気は、どの程度ナチュラルな持ち味なんだろう、と思うのである。
どの程度彼は意図的に歪ませているのだろう、と思うのである。

サイン本である。
「べんきょうがんばって!」である。
どんないきさつでこのサインが書かれたのだろうと想像せずにはいられない。
普通にサイン会が開催されて、そこに並んだ少女が「今度中間テストなんです」とか言ったのだろうか。
いやいや、そんな普通の話ではないはずだ。
中原昌也が好きで引きこもっている娘を心配した母親が、知り合いを介してなんとか出版社の人に辿り着き、社内のつてをたよって担当編集者の耳に入り、なんとかサインをもらった、というようなストーリーであったらどうだろう。
もちろんこのような想像自体、中原昌也によって増幅されている。
想像は膨らみ歪んでいく。

ところでサインの宛名のちえこちゃんは、がんばれたのかなあ。


↓↓↓ 文庫の表紙がまた凄いカッコいい(笑) ↓↓↓





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ルディ・ヴァン・ゲルダー全仕事 17:10

ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder, 1924年11月2日 - )は一般に音楽史上で最も重要なレコーディングエンジニアの一人と考えられており、古典的名盤といわれるものも含め、数百のセッションを録音したジャス史の影の伝説的人物である。

彼はジャズのレコーディングに今までになかったような明晰さを持ち込み、トランペッターのマイルス・デイヴィス、ピアニストのセロニアス・モンク、サックス奏者のウェイン・ショーターやジョン・コルトレーンといったジャズ界の偉人の作品を多く録音した。ゲルダーは多くのレコード会社と仕事をしたが、特にブルーノートと深い関係を持っていた。

ヴァン・ゲルダーの録音手法は、多くの場合、温かさと存在感のある音の仕上げを賛美されているが、この評価は全面的に共有されているわけではない。特に評論家は、ピアノの音が細く隠れがちなものになってしまうことに不満を表明している。評論家のリチャード・コックは、ヴァン・ゲルダーのピアノの録音手法は、しばしばピアニストの演奏と同じくらい独特のものであると書いている。

尚、彼はジャズだけでなく、1950年代から米VOX等のクラシックの録音も手がけていたが、このことは一般的には余り知られていない。


ウィキペディアで調べると「ルディ・ヴァン・ゲルダー」について、このように説明されている。
アメリカのジャズレコードを蒐集している人にとっては、演奏家以外での最重要人物のひとりであることは間違いないだろう。

ネットオークション「eBay」で高額落札された上位レコードを確認できる、「http://collectorsfrenzy.com/」というウェブサイトがある。
ここに登場するジャズレコードの多くはブルーノートレコードのタイトルであり、そのすべての録音はヴァン・ゲルダーが担当しているのである。

Lou Donaldson, "Lou takes off", BLP 1591, 47 west 63rd NYC, ear, RVG, rare, NM!

この一文は、5月12日に$408.99 USDで落札されたレコードのオークション出品タイトルである。
アルトサックス奏者Lou Donaldsonの「Lou takes off」というレコードである。
出品タイトル内の「RVG」という部分がヴァン・ゲルダーに関する記述である。

レコード盤の内周には音溝の刻まれていない無音部分がある。
そこにはレコード番号のみが刻まれている場合が多い。
ヴァン・ゲルダーがかかわったレコードには、彼のイニシャルあるいは名前が刻まれている。
彼は演奏の録音にかかわるだけでなく、レコードの原盤制作も行っているため、イニシャルの刻印はいわば品質保証なのである。
彼のイニシャルあるいは名前の刻印は、制作された時代によって手描きだったり活字だったりする。
オークションの出品タイトルは、このレコードには「RVG」と活字で刻印されている、という意味である。

ヴァン・ゲルダーのレコード会社とのつき合い方は独特である。
彼はフリーランスのレコーディングエンジニアなのだが、その仕事は特定のレーベルに集中している。
フリーランスでありながら、不特定多数のレコード会社とは仕事をしなかったようである。
50年代ならブルーノート、プレスティッジなどが中心であり、同時期の人気レコード会社のリバーサイドとはまったく仕事をしていないようである。
60年代になるとブルーノート、インパルス、ヴァーヴが中心で、プレスティッジの仕事は目立たなくなる。
70年代以降となると、インパルス、CTIといったところか。

特定のレコード会社と、とことん深くつき合うのが彼の流儀なのだろう。
コンセプトを共有できる少数の人とのみしか仕事はできない。
本人の姿を写真でみてみればいっぱつでどんな人なのかが伝わってくる。
彼はドイツからの移民であり、妥協を許さない職人といった、神経質そうな風貌である。
非常に気難しそうである。
もともとは検眼技師で、趣味がこうじてレコーディングエンジニアになった人物である。
ちなみにブルーノートレコードの創設者アルフレッド・ライオンも、ブルーノートレコードのジャケット写真の多くを手がけているフランシス・ウォルフもドイツからの移民である。
これは偶然なのだろうか?

今回入手したのは、CTIレコードのプロモーション盤である。

  JIM HALL / CONCIERTO (CTI 6060 S1)

チェット・ベイカー、ポール・デズモンドの参加が嬉しいレコードである。
もちろん録音はヴァン・ゲルダー。
全体の印象として、これぞ70年代ジャズといった趣の録音となっている。
「これぞ70年代ジャズ」と感じる、ベースの音などに顕著である。
オンマイク、あるいはピックアップからダイレクトに録音されているのだろうか。
楽器そのものの響きという感じがあまりしない。
そんな録音を私は実は少々苦手なのである(笑)。
演奏自体に耳を傾けてみれば、思いのほかオーソドックスなスタイルではあるが何しろ録音が「これぞ70年代ジャズ」なのだ。

ヴァン・ゲルダーが録音しカッティングまで手がけたレコードは一体どれくらいあるのだろう。
今も仕事は続けているのだろうか。
限られた特定のレコードレーベルとしか仕事をしなかったとはいえ、録音を担当したレコードの数は膨大である。
それらの仕事を網羅しまとめた書籍はいまのところ無いようである。
「ヴァン・ゲルダー全仕事」として1冊にまとまったなら、それなりに売れそうではないか。
「それなり」とはどれくらいの数だろう?

とはいえ、出版されたら私は買うのだろうか?(笑)。




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フェンダーのギターストラップ 09:56

これはおどろいた。
フェンダーのギターストラップのデザインをそのままアンダーウェアにしてまった。
ユニクロとフェンダーのコラボ商品である。
素晴らしすぎてのけぞってしまった。
「そのまんま」なこのデザインは、一瞬のひらめきか、苦心のすえ絞り出したものなのか。

とはいえ、フェンダーを身につける喜び、である(笑)。


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「手を使う」ということ 10:49


1990年当時は、これからデザイナーのツールとしてコンピューターがあたりまえのものになっていくことが予測できたころで、これから先の「表現」ということをシミュレーションしてみると「手で描くこと」ということが、コンピューターの出現により相対的に貴重なものになっていくのではないだろうか思い、「手で描く」プロセスを優先したポスターの制作を試みた。それは自分にとってどうしても必要な道具は何かを考えるきっかけにもなった。

(中略)

最初は小さめのスケッチを描き、全体のイメージを頭に描いて、その後輪郭をコンピューターに入れて文字の輪郭線だけを紙に印刷し、そして輪郭の中をシャープペンシルを使って細かいタッチで埋めていくというプロセスであった。ここでの重要な意味は、一見すべて手で描いているように見えて、実はコンピューターがそれを支えているということであった。コンピューターの存在を感じないということ。それがあたりまえになるという予測から必然的に生まれてきた表現だった。


グラフィックデザイナー佐藤卓氏の言葉である。
1990年といえば私が大学生だったころだ。
あの頃すでに「手で描くこと」をこんな風に見通していたんだ。

私は何も考えず、大学の工房にこもって、せっせと染め物にはげんでいたっけ。
そして今、手を使ってないなあ体を使っていないなあと痛感する。
デッサンからはじめてみるか?


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