MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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いってきまぁす 23:23

雨上がりの朝、ちび達を学校に送り出す。
息子が真っ青な空を見上げて言う。
「こういう空って好きだなあ。空気がチョー気持ちいい」
娘もうんうんとうなずく。

私も雲ひとつない空を見上げて深く息を吸い込む。
ぱりっと冷たい空気が体中に満ちてくる。
両手を高くあげて伸びをする。
ウーっと声が出る。

「じゃ、いってきまぁす」と言ってちび達は歩き出す。

しばらく進んで息子が振り返り、私に手を振る。
私も手を振り返す。
息子は姉ちゃんの肩をたたいて、私が手を振っていることを知らせる。
娘もあわてて私に手を振る。

「いってらっしゃい」と私は言う。


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| KIDS ARE ALRIGHT | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
タイムマシンの使い方 10:48

 1.PCを起動する。
 2.ブラウザを立ち上げ、検索サイトのウィンドウに祖父の名前を入力する。
 3.検索結果から古書店のサイトを選ぶ。
 4.祖父の名が入った本や雑誌をチェックする。
 5.気に入ったモノがあれば注文し、クレジットカードで決済する。

   以上

これだけで数日後に本が届く。
およそ75年前に祖父が装画を描いた古書が、こんな風に簡単に手元に届く。
これらを一言であらわすならば「タイムマシン」がふさわしいのではないか。
21世紀のわれわれは何という時代を生きているのだろう。

まてよ、と思う。

少し前まではどの街にもあった古書店が、実はタイムマシン機能を有していたことに思い当たる。
それを格段に便利にして、万人に開放したのがインターネットというシステムではないか。
店に入って探す。
なければ他の店を覗く。
そんな手間と時間と空間を、インターネットは軽々と飛び越える。

例えば、レーザーターンテーブルなる、針を必要としないレコードプレイヤがある。
面白いことに、レコードについたキズを「プツッ、プツッ」と忠実に再現する。
針の替わりにレーザー光線でレコードの溝を読み取るため、当たり前のことなのだという。
なるほど。
凄い機械ができたものだ、と驚く。

まてよ、と思う。

針1本で出来ていたことを、どうしてレーザーに置き換える必要があるのか、と。
わざわざ多額の開発費をかけてまですることなのか、と私は考えてしまう。
だって、レコードを聴くには針1本で十分足りていたのだ。
さらに付け加えるならば、ゼンマイ式の蓄音機なら電気だっていらない。

「進歩」とは、なんと魅力的な言葉だろう。
昨日より今日、今日より明日は良い日である、と信じてきた。
日々の努力の結果として、このように便利な時代を私たちは生きている。
私たちの先達はそのように「今」を築いてきた。

インターネットで古書やレコードを購入し、インターネットで脱原発デモの詳細を知る。
そんな時代を私は生きている。


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| mono-mono | comments(4) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
私が中古レコード屋へ通う理由 10:55

買ってきたレコードの盤を磨き、レコードプレイヤにセットする。
そっと針を下ろして、私はソファに座る。
レコードの無音部分から、ぱちぱちとノイズが少し聴こえる。
ほどなく、はじめて聴くシンガーの、はじめて聴くメロディが流れ出す。
うん、悪くない。
良いレコードじゃないか。

ROSALIE SORRELS / TRAVELIN' LADY (SIRE RECORDS SI-5902)

横でコーヒーを飲みながらiPhoneをいじっていた妻が言う。
「どうしてこのレコードを買ったの?」
素朴な疑問である。
「今日はこのレコードを買いに行ったの?」

私が中古レコード屋へ、あのレコードを買おう、と思って行くことはほとんどない。
頭の中には欲しいレコードのリストがばっちりあるけれど、その上位にあるレコードを見つけても買うとは限らない。
重要なのはレコードの状態と値段のバランス、そして私の気分である。
買うか買わないかは、一瞬にして決まる。
時に「ウ〜ン」と悩むこともあるけれど、出会いでありタイミングなのである。
棚からレコードを引き出した瞬間「ウワッ、これだ!」というのが理想である。
その瞬間のために中古レコード屋へ通うといって過言ではない。

つまり妻の「どうしてこのレコードを買ったの?」という最初の質問にはこう答える。
このレコードは欲しいレコードリストに随分前からのっていた。
しかし、いつでもどこにでもあるレコードではない。
何度か見かけたがそれらは少し高かった。
これは、ジャケットのコンディションは少々悪いけれど盤に問題はない。
やっと、私が思う適正価格で見つけることができたのだ、と。

次の質問、「今日はこのレコードを買いに行ったの?」の答えは自明である。
「ノー」である。
しかし結果的として「イエス」でもある。
今日はこのレコードを買いに行った、のである。

続けて妻は私に尋ねた。
「今一番欲しいレコードは? それは何?」

これに対する私の答えははっきりしている。
ここしばらく探し続けているレコードがある。
さっぱり見かけない。
何度も見かけているが価格とコンディションが折り合わない、というのではなく見かけることまったくない。
さして珍しいレコードでもないと思うのだが、実物を手にしたことすらない。
私にとって幻といって良いレコードだ。
もちろん、手元には国内盤で持っている。
折に触れて聴き、そのたびに、良いなあ欲しいなあ、と想いを募らせることとなる。
私の夢の中では、ディスクユニオンのジャズ新着コーナーに普通の値段で紛れていることになっている。
果たしてどういう出会いが待っているのだろうか。

そのレコードは、アントニオ・カルロス・ジョビンの「WAVE」、オリジナルアメリカ盤である。
見開きのコーティングジャケットに、VAN GELDAR刻印入りのヤツである。
そんなに欲しいならネットで買えば良いじゃない、と妻は言う。

いやいや、そういうことじゃないんだなあ(笑)。








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