MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| - | - | - | posted by スポンサードリンク
メッチャ、サラリーマン 09:45

朝、出勤前にコンビニへ寄ったときだった。
店の前には、朝まで遊んでいた派手ないでたちの若者が車座になっていた。
周りにはカップラーメンや弁当の容器が散らかっていた。
彼らは一様にテンションが高く、明らかに深夜の盛り上がりを引きずっていた。
入り口を半分ふさぐように居座る彼らを迂回しなければならないのが面倒だった。
横を通る際、ひとりと目が合った。
彼はとなりの仲間の腕を引っ張りながらこう言った。

「おいおいあの人、メッチャ、サラリーマンじゃん!」

イヤホンをしていた私は、聞こえないふりをしてコンビニへ入った。
飲み物の棚にむかう私の頭の中を「メッチャ、サラリーマン」という言葉がぐるぐると回っていた。
店内の鏡に映る自分の姿を眺めてみる。
「メッチャ、サラリーマン」
なるほど、悪くない。

髪型に関するエントリーを書いたことがある。
私はその記事で、女性の髪形ではボブが大好きである、と書いた。
それは今も変わらないのだけれど、自分もボブにしている、という部分には変化があった。
今年の春頃に切った。
「mono-monoさんてけっこう髪形変えますよね」
一般的な男性は他人の髪型について何か言ったりしないし、一定の年齢を超えると自分の髪型にも無頓着になる人が多いように思われる。
私は、同僚にもそんなことをいわれるくらいけっこう髪形を変えるのである。
今の髪型は、サイドの内側を刈り上げたいわゆる「ツーブロック」。
それをぴっちり三七に分けている。

その髪型に、黒のブロータイプの眼鏡をかけてきちっとスーツを着れば、なかなかにクラシックないでたちとなる。
いつの時代の人だろう、と言ったら少し大げさだが、そんなスタイルを目指している。
そのような見た目の私と目が合った若者の口をついたのがこの言葉である。

「おいおいあの人、メッチャ、サラリーマンじゃん!」

この言葉の真意は不明ではあるが、私としては、ねらいが的確に伝わったものと理解したい。
タイムマシンに乗ってあらわれた昔のサラリーマンみたいじゃん、とでもいうような。

私にとっては最上級の褒め言葉である(笑)。



JUGEMテーマ:日々のくらし
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| ESSAY | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
コーヒーをブラックで 08:15

私は「大人への憧れ」に突き動かされてきた。
大人への憧れは、十代の頃、音楽への興味からはじまった。
憧れのミュージシャンが目標となった。
あんな大人になりたい、そんなことを考えるようになった。
歳を重ねるごとに聴く音楽の幅も広がり、憧れの大人像も多様になった。
しかし今もなお、「大人への憧れ」に私の日常は支えられている。
四十を越えてもなお、大人に憧れているのだ。

十代の頃、音楽といえばロックだった。
ほとんどが洋楽だった。
海外ミュージシャンは圧倒的に格好良くみえた。
金髪、革ジャン、ジーンズにごついブーツ。
周囲に憧れの対象となるような大人はなかなかいなかった。
一方で、地方都市に暮らす少年の知っている世界はとても狭かった。
通っている学校とその周辺、そこに関係する少しばかりの人たちくらいの世界だった。
ロックを聴いている先生というそれだけで尊敬する、そんな世界だった。

ロックそれ自体はもちろんのこと、ロックを聴くためのレコード、物としての「レコード」、レコードを聴くという行為、それらも痺れるほど格好良く見えた。
月に1枚、せいぜい2枚のレコードを買うのがやっとだった。
レコードを買って、レコード袋をさげて帰る道のりは、欲しかったレコードを手にいれた嬉しさとともに、レコードを持って歩いているという行為自体に酔っていた。
ショーウィンドウに映る、レコードを持っている自分の姿を横目で確認しては、こみ上げる笑みをかみ殺していた。
音楽はただそれ自体で存在しているのではなかった。
音楽とそれにまつわる世界すべて、つまりそれはライフスタイル、つまり生き方を表していた。
興味は音楽以外へも広がっていった。

ライフスタイル。
それは例えば、タバコであった。
パッケージから1本のタバコを抜き出して口にくわえ火をつけフウと吐き出す。
流れるように一連の動作で行われる、タバコを吸うという行為。
タバコがありライターがありそれを扱う人がいる光景。
ドラマや映画の喫煙シーンに釘付けになったものだ。
初めてのタバコは小学生の頃、父親のすい差しをふかしてみるところからだった。
その後は高学生の頃、人気のない自動販売機でタバコを買って、人気のないことを確かめておそるおそる火をつけた。
頭がしびれてくらくらした。
コンビになんてない時代、ライターはどうやって手にいれたんだろう。
その後は、鏡の前でタバコの吸い方を研究したり、マッチで格好良く火をつける練習をしてみたり、新品のジッポライターをこなれた風合いに見せるため細かい番手のサンドペーパーで磨いてみたりしたものだった。
ずっと前にタバコはやめてしまったけれど、あの頃たばこに憧れた気持ちは今でも思い出すことができる。

私が憧れた大人のライフスタイルはつまり、そんなディテールの積み重ねだった。
レコードを聴き、タバコを吸い、コーヒーをブラックで飲むとか、そんないちいちが格好良く見えた。
私はそんな憧れを積み上げて成長してきたのだ。
そして私は今でも大人に憧れている。
一人で居酒屋の暖簾をくぐる、とかね。

私が憧れの大人になるにはまだまだ時間がかかるようだ。


テレビ東京の深夜番組「孤独のグルメSeason2」がはじまった。
あれは大人っぽくて大好き(笑)。


JUGEMテーマ:日々のくらし
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| ESSAY | comments(4) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
ばあばのうめぼし 07:40

玄関のチャイムが鳴り、宅配業者が荷物を運んできた。
伝票にサインし、引き換えに荷物を受け取る。
荷物は私の母からだった。
リヴィングへ運び、荷物を開ける。
段ボールには心づくしのいろいろな物が入っていた。
フルーツだったり、コーヒー豆だったり、緑茶だったり、洋菓子だったり。
そして、思い出したように送られてくるのは、梅干しだ。

私は娘に声をかける。
「ばあばから梅干しが届いたよ」
娘の表情が、パっとはじける。
「うわあ、ばあばのうめぼしがきたァ!」

私の母は梅干しを漬ける。
春に仕込んで夏から秋に完成する。
私の母も子どものころから酸っぱいものが大好きで、大人になって自分で梅干しの漬け方を習得したのだという。

娘も物心ついたころから酸っぱいものが大好きだった。
レモンに直接かじりつくくらい(笑)。
レストランなどに入ったとき、揚げ物や紅茶にレモンがついてくるのを見て大喜びするくらいなのだ。
小っちゃな頃からそうだった。
おむつをしたよちよち歩きのこどもがレモンをかじって「シュッパ〜イ?」と喜んでいた。
きっとそれは、すこし珍しい光景であったに違いない。
そんなわけで、娘はばあばの漬けた梅干しは小さい頃から大好物である。
ばあばの漬けた梅干しをいつも心待ちにしているのだ。

私の妻も酸っぱいものが大好きだ。
届いた梅干しを娘と食べながら、ふたりで「スッパ〜イ?」と叫んでいる。


JUGEMテーマ:日々のくらし
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| KIDS ARE ALRIGHT | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
レコード屋でレコードについて学ぶ 08:49

中古レコード屋のレコード棚は音楽についての学びの場である。
そう、レコード屋は私にとって学校なのだ。
中古レコード屋のレコード棚には、私の知らないレコードがたくさんある。
これは、何十年も前にリリースされた古い古いレコードの話だ。
これは新たに発売されたレコードの話ではない。
新譜ならば見たことのないレコードはよくある話である。
しかし、古いレコードであっても、店に行くたび知らないレコードの新たな発見がある。

キャリアの長いミュージシャンの場合、自身の名を冠したリーダーアルバムだけでもそれなりの枚数があるし、誰かのレコードに参加したものもあわせれば膨大な枚数になる。
つまり、大好きなジャズミュージシャンのレコードであっても知らないレコードがたくさんあるのだ。
有名作品からマイナーな作品、オリジナル盤、セカンドプレス、後年の再発でジャケットが変更されたもの…。
とても把握できる枚数ではないし、それらを体系的にまとめた本などもほとんどの場合は無い。
自分でこつこつ調べ、自分なりのディスコグラフィを頭に描いていくしかない。
その学びの場が、つまり中古レコード屋なのである。

中古レコード屋で気になったレコードを手にして、じっくりと眺める。
気になるポイントは、ジャケットデザインだったり、リーダーのミュージシャンだったりとさまざまだ。
そして、ジャケットに記されたミュージシャンの名前、収録曲に目を凝らす。
ふんふん、なるほど、これはこんなレコードなんだ。
このようにして、レコードは収録された音楽を聴く以外にもこのように使うことが出来るのだ。
ここまでならば、しかも無料である(笑)。

さて、ではこのレコードをいただいて帰りましょうか。

<今日の収穫>
PACHECO AT THE N.Y. WORLD'S FAIR
EL GRAN PACHECO
(FANIA RECORDS LP326)

なお、このレコードについては、ファニア・レコードということ以外ほとんど何も知らない(笑)。
宇宙人がティンバレス叩いてるようなジャケットイラストが気に入って購入した。



JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| RECORDS | comments(0) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
最近の収穫 その2 11:10

サイン本コレクターとして、最近の収穫を紹介する第2弾にして最終回(笑)。
山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」
彼女のサイン本も、そういえば2冊目だ。
山崎ナオコーラはサイン会に積極的な作家のかもしれない。
つまり市場に彼女のサイン本は案外多いのではないか。
うん、きっとそうに違いない。

1冊目のサイン本には、サインとともに左手のシルエットが描かれていた。
今回はウサギのイラストにグレードアップ(?)。
しかしどうしてウサギが傘さしてるのかな?
サイン会当日に雨でも降っていたのだろうか。


JUGEMテーマ:読書
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BOOKS (AUTOGRAPHED) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
| 1/2 | >>