MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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インターネットでも情報が出てこないなんてそれはそれで愉快ではないか 10:21

コンタクトのレコードを初めて買った。
コンタクトとは、レコードレーベルのことである。
買ってみて、コンタクトというレーベルについて何も知らないことに気が付いた。
コンタクトのレコードはときどき中古レコード屋の店頭で目にしてはいたが、レーベルについてなど考えたことも無かった。
このレコードを手にしてみて初めてこのレーベルが気になりだした。

COLEMAN HAWKINS AND LESTER YOUNG / CLASSIC TENOR (CONTACT CM-3)

しっかりとコーティングが施された見開きジャケット。
プロデューサーはボブ・シール。
レコード盤の内周部分には「VAN GELDAR」の刻印がある。
デザイナーは「ROBERT FYNN/VICEROY」。
そう、インパルス・レコードとまったく同じ仕様ではないか!
しかしレコードにミゾがある。
インパルスにミゾは無い。
これは興味深い相違点だ。

ジャケットにはこう書かれている。

CONTACT RECORDS is privileged to issue these rare recordings which have truly enhanced by the techniques of modern engineering.

つまり、過去の素晴らしい音源を最新の録音技術でよみがえらせた、ということなのだろう。
なるほど、その点でインパルスとは違うコンセプトなのだ。
つまり、新作専門のインパルスに対して、コンタクトは再発専門レーベルということ。
ちなみにこの「クラシック・テナー」は、40年代の録音なのだが実にこくのある音がする。
朗々と鳴るテナーサックスを存分に味わえる。
さすがはヴァンゲルダー!と思いかけて、元の音と比較しないと彼の仕事の良さは分からないことに気付いた。
きっと元の録音だって悪くないに違いない(笑)。

このコンタクトのことをインターネットで検索してもなかなか情報が出てこない。
言葉を追加したり工夫しても情報に辿り着けない。
「コンタクト」というのがごく普通の名詞のため情報を絞り込むのが難しいのだ。
そもそも情報が少ないということもきっとあるのだろう。
過去のジャズ本などには紹介されていたりするのだろうか。
しかしインターネットでも情報が出てこないなんてそれはそれで愉快ではないか。
フフフ。
まあ、私の検索の仕方に問題があるのかもしれないが(笑)。

レコード会社の住所が「1841 BROADWAY / NEW YORK, N.Y.」となっている。
これって70年代前半のアトランティック・レコードの住所ではないか。
コンタクトレコードのマークもTシャツにしたいくらい良いデザインだ。
なお、このレコードはコールマンホーキンスとレスターヤングの共演盤ではない。
別々の録音を一枚にまとめたに過ぎない。
悪しからず。








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| RECORDS - JAZZ | comments(7) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
リリー・フランキーとは何モノなのか 23:40

リリー・フランキーとは何モノなのか。
ベストセラー作家?
不思議な存在感の俳優?
あるいは、ちょっとヤバメなタレント?
国籍不明なこの奇妙な名前はどこからきたのか。
怪しい、怪しすぎる。

私がはじめて彼を知ったのは彼の著書によってだった。
最高にして最低な馬鹿話満載のコラム。
彼の書く文章には独特の切ない味わいがある。
そしてエログロ満載何でもありなのに不思議な知性を感じる。
文化を感じる。
社会の辺境に息づく奇妙な人たちへの共感。
上からでも下からでもない彼らへの視線。
エスタブリッシュへの強烈な反抗心と屈折した憧れ。
夢中になって次々に読んだ。
それは、「誰も知らない名言集」であり、「美女と野球」であり、「日本のみなさんさようなら」だった。

リリー・フランキーに通じる存在感として思い浮かぶのは、みうらじゅんだ。
彼らの「怪しさ」に同じ空気を感じる。
彼らはムサビの先輩後輩関係でもある。
ムサビとはそういう大学なのか?(笑)。
そういえば辛酸なめ子もムサビだ。

そんな彼がまたたく間に人気者となっていく様は大いなる驚きであった。
アンチメジャーとも思われるあの彼がこのように知られた存在になろうとは。
いまや彼をテレビで見ない日は無いといって過言ではない。
なにしろ何本ものCMに出ているのだから。

この国にあっては、サブカルチャーがサブカルチャーという位置にとどまることは難しいことなのだろうか。
メインカルチャーあってのサブカルチャー、あるいはカウンターカルチャー、というあり方はとても難しようだ。
あるいは彼の才能が、サブカルチャーという枠にはおさまりきらなかった、ともいえるが。
その道の大先輩タモリを見てみれば、「笑っていいとも」ではなく「タモリ倶楽部」で一番輝いていると思う。
リリー・フランキーが一番本領を出来るのは、やはりコラムではないかと思うのだが、いかがだろう。

なんと先日、そのリリー・フランキーの直筆イラスト&サイン入りコラム集を発見した。
超ビックリだ。
嬉しい。



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2012年3月20日の過ごし方 09:10

近所のフリーマーケットへちびとその友だちを連れて行った。
ちび一号はぬいぐるみ、ちび二号はビーダマン、友だちは髪どめを買った。
わたしはシングルレコードを三枚。
ポータブルレコードプレイヤは迷ったがやめた。
お昼は、友だちも一緒。
パンケーキを焼いた。
それとオレンジジュース。

ちび達を遊びに送り出してから、ぼたもち作り。
まずあずきを煮た。
もち米を炊くが水が多すぎた。
なんとか形になったが、くず餅のような食感。
味はまあまあ。

晩飯にささみフライを作る。
余った溶き卵で衣を二度付けしてみた。
カリカリになった。
午後はずっとNHKFMで渋谷系特集を聴きながら料理をしていた。
ぼたもちもささみフライも皆に好評だったので嬉しい。

夜、地下鉄サリン事件から17年が経過したというニュースを見た。
17年前の月曜の朝、私はいつもの通勤のとおり中目黒から日比谷線に乗ろうと駅へ行った。
駅前は人でごった返していた。
あれはとても天気の良い日だった。


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| ESSAY | comments(4) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
ケロヨン 08:03

シングルレコードの整理をした。
久しぶりに取り出すシングルレコードは、どれもうっすらとほこりをかぶっていた。
一枚ずつジャケットを手に取り、軽く拭いていく。
シングルレコードは、買うばかりであまりきちんと整理してこなかった。
自分でも忘れていたシングルレコードを発見しトクした気分になる。
へえこんなの持ってるなんてセンス良いじゃないか、なんて。

私がシングルレコードの整理をしていると、息子(小2)が横にきた。
作業を眺めていた息子が「手伝おうか」という。
彼は明らかに退屈していた。
姉ちゃんは友だちと出掛けて取り残されてしまった。
ひとり部屋で時間をつぶしていたが持て余している、ということなのだ。
退屈しのぎに親の手伝いも厭わないというとても良い息子なのである(笑)。
ウエスを渡し一緒に作業をはじめた。

ジャケットを拭きながらときどき手を止めて、息子があれこれ聞いてくる。
これって外国人?
これはどんなレコードなの?
気になったモノがあったら別にしておけばいい、あとで一緒に聴こう、と答える。
すると息子は嬉しそうににっこりした。
息子の手伝いで仕事はおおいにはかどった。
二人で数百枚のシングルレコードのジャケットを拭いただろうか。
ジャケット保護用のビニール上にかぶったほこりは大分きれいになった。

これが聴きたい、と別にしていたレコードの一枚は「ケロヨン音頭/ケロヨンの唄」のピクチャレコードだった。
これが一番気になると言う。
「ケロヨン音頭/ケロヨンの唄」を、私はいつどのように入手したのかまったく思い出せない。
たぶんフリーマーケットかどこかで見つけたのだろう。
これまでこのレコードを聴いたおぼえは無い。
ピクチャレコードに描かれた、少し稚拙なタッチに見えるケロヨンを面白いと思ったのであって、聴きたくて買ったレコードではないのだ。
そして、ケロヨンといえば、銭湯で見かける黄色い風呂桶くらいの知識しか無かった。

今回分かったのは、ケロヨンは藤城清治作品だということ。
そして着ぐるみの実写版があり人気だったということ。
いやあ驚いた。
YouTubeで映像を見ると、色やフォルムなどずいしょに藤城清治らしさをみることができる。
唄の歌詞も藤城清治なのである
ヘェ〜。

  ケロヨンのうた (藤城清治作詞)

  うれしいときは ケロヨン
  かなしいときは ケロヨン
  たのしいときも ケロヨン
  さびしいときも ケロヨン
  パパにも ママにも いえないことを
  ケロちゃんになら おはなしできる
  こころのともだち みんなの ケロちゃん

息子はこの曲を気に入ってしまった。
すぐに覚えて歌いだした。
ケ〜ロヨン!って(笑)。
手拍子だって入れている。
確かにキャッチーなメロディである。
作曲は、いずみ・たくだそうです。

お手伝いしてくれたからこのレコードあげるといったら、いらない、とのこと。
だよね(笑)。
バハハーイ。





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ヒッピー・ラディカル・エレガンス 00:17

「Get back, SUB! あるリトル・マガジンの魂」を読んだ。
500ページを越すこの本を、書き手である北沢夏音の熱、興奮を感じながら一気に読み終えた。
こんなに夢中になって本を読んだのは久しぶりだ。

この本は、「BAR-F-OUT」の創刊者 北沢夏音が、古書店で一冊の古雑誌「サブ」と出会うところから始まる。
ぐうぜん手にした1970年創刊号の特集「ヒッピー・ラディカル・エレガンス<花と革命>」に魅了されてしまうのだ。
「サブ」とはあの有名なゲイ・マガジンのことではない。
サブカルチャーの「サブ」。
命名は谷川俊太郎。
その「サブ」が、編集者・小島素治により、ひとりで作られたことを知り、彼の足跡を追いかけて行く。
情報を辿るうち、意外とあっけなく本人に取材することになるのだが、その彼は信じられないような厳しい境遇にあった。
関係者への取材では、人が人をよび、謎が謎をよぶ。
そこには、まるでミステリイ小説のようにスリリングな展開がまっていた。

ひとりの男が「想い」をもって雑誌を作る。
さまざまな人が関わり、思惑もお金も絡む。
それらが複雑に交錯し、あるとき「想い」だけではどうにも進まなくなる。
時代は70年代〜80年代と進んでいく。
クリエイティビティを抱えたナイーブな個人が、企業をバックにしたコマーシャリズムという冷徹な怪物に絡めとられていく。
「想い」はいつしかまったく異なったものになっていってしまうのだった。

この「Get back, SUB!」は悲しい物語だ。
敗者の物語だ。
一方で、とても力強い物語である。
勇気を与えてくれる物語である。
70年代にこんな雑誌があったのだ、という事実と小島素治の想いに胸を衝かれる。

GARY McFARLAND / SOFT SAMBA (Verve V6-8603)

今回紹介しているこのレコードは、サブ6号の「Coffee Break:28Hours」というレコードジャケットを並べたページに紹介されていた1枚だ。
プレヴィンのウェストサイドストーリィ、マリガンのジェルなどの間に並んでいた。
ジャケットとタイトルなどのデータのみで、解説のたぐいは一切なしという音楽ページだった。
これは、当時にしておそらく斬新な誌面だったのではないだろうか。

これはずっと気になっていた1枚だった。
すぐさま買ってきた。
想像以上に、とてもスウィートでソフト。
口笛とスキャットが印象的なレコードだ。
ビートルズや当時の流行歌がボサノヴァなアレンジで演奏されている。








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