MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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RELAX AND ENJOY IT! 09:01

私はいろいろなことに想い悩んできた。
他人にすればどうでもよいであろうささいなことを気にやむことが多かった。
自意識過剰、あるいはコンプレックスってやつだ。
考えてどうなることでもないことをあれやこれやと抱えていた。
30歳くらいまではかなり息苦しい日々を過ごしていた、と今になって思う。
しかし人生も中年の域に入ったこの頃では、そんな自分の性格にもなんとかお折り合いが付けられるようになってきている。
実際、かなり楽に日々を過ごすことが出来るようになっている。
もちろん「コンプレックス」ということに限って言えばであって、新たな悩みは尽きないのだけれど。

ささいなことにあまり捕われなくなっている自分に気付いた時に、年を取るのも悪くない、そう思えるようになった。
「オヤジ」と言われるいう歳になることに、軽い恐怖のような気持ちがあった。
が、歳をとることを許してしまえばそれだけでまたずいぶん楽になることに気付いた。
歳に抗うことをやめて「ま、いっか」と身をゆだねてしまえばいいのだ。

先日入手したこのレコードを聴くのも、オヤジ化した自分に喜びを感じる瞬間である。
年を取るのも悪くない、のである。

  GERRY WIGGINS / RELAX AND ENJOY IT! (CONTEMPORARY M3595)

実に地味なピアノトリオである。
噛み締めるほどに味が出て来る。
リラックスした、ジャズの楽しさに満ちたレコードである。
1962年、ロサンジェルスのコンテンポラリースタジオでロイ・デュナンによって録音されたサウンドは、繊細で柔らかで温かい。
演奏といい、サウンドといい、コンテンポラリーレコードここにあり!という素晴らしさである。
ブルー・ノートこそがジャズ、ヴァン・ゲルダーこそがジャズサウンド、とお考えのハードバップ原理主義者には決してお薦めしないが、昼間にビールなど飲みながらリラッスするには最適な1枚ではないか。
「RELAX」って大書きのジャケットがまた素晴らしくてね(笑)
このレコードを聴きながら、自意識の呪縛から解放されているのを実感する日々なのである。



このレコードとは直接関係ありませんが、Benny Carter と Harry "Sweets" Edison のバックで GERRY WIGGINS がピアノを弾いています。どうぞ。






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| RECORDS - JAZZ | comments(6) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
LOVESICK 21:16

私はコーラスが好きだ。
人の声が織りなす極上のハーモニーを耳にすると、うっとりしてしまう。
もちろん、ハモっていれば良い、ということではない。
コーラスの背景には、気の利いたビートが必要だ。
今回は極上のコーラスの楽しめるレコードを紹介しよう。

  JACKIE AND ROY / LOVESICK (VERVE V-8688)

シンプルなピアノトリオをバックにスウィングしてスウィングする彼らを堪能できる。
彼らの作品の平均点の高さは驚異的だ。
外れ知らずである。

ピアノはもちろんロイことRoy Kralが担当。
ドラムはDon MacDonald。
Don Payneの楽器は「electric bass」となっている。
今ベースといえば基本エレキベースなので、コントラバスのことを「アコースティック・ベース」という。
あるいは「エレキ」が珍しかった最後の時代ということか。
これは'68年リリースということで、彼らの小粋なスタイルはそのままに60年代のラヴアンドピースな雰囲気がちりばめられている。
裏ジャケットのイラストにもこの時代の雰囲気がみてとれる。
これがもうイラストの通りのジャズでボッサでポップなとってもキュートなレコードなのだ。
「ソフトロック」なんて言葉に反応しちゃうポップス好きにもたまらない(私です:笑)
ジャケットもインテリアにぴったり、なんて。

私が初めて手にした彼らのレコードは、ストーリーヴィル盤だった。
レコードに針を落とした瞬間、グイッと彼らの世界に引き込まれた。
夢中になってしまった。
極上のフォービートにのせて、ソロとして遜色ない男女のヴォーカリストが押したり引いたりハモったりするのだ。
そして極上のスキャット!
このストーリーヴィル盤のバックは、シェリー・マン(ds)バーニー・ケッセル(g)レッド・ミッチェル(b)。
これはもう言葉にならない素晴らしさである。
こちらも是非。

しかしどうしておしどり夫婦デュオとして有名なジャッキー&ロイが「ラヴシック」なんだ?
1曲目の表題曲を聴けば分かるというこれまた小粋なオチなのだった。
知らない人は、何はともあれ聴いてみるしかない。
是非!


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| RECORDS - JAZZ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
ILLUMINATION! 23:39

この間は凄かった。
あんな経験は初めてだった。
その瞬間、レコードを聴いているという意識は無くなって、そこにあるはずのスピーカーも無くなってしまった。
目の前の空間で「ジャズ」がなっていた。
いや、なっていたのではなく、そこで人間が演奏している感覚があった。

人がそこでドラムを叩いている存在感。
エルヴィン・ジョーンズがそこで、目の前でドラムを叩いているという感覚。
ひっぱたかれたシンバルがウワンワンと揺れて、タムがゴトゴトゴトと地響きのようになっている。
レコードもオーディオもそこにはなかった。

一年に一度、年末に私はそのお宅を訪れる。
そのお宅の主は、父の友人であり、私のジャズとオーディオの先輩である。
バックロードに収まったジムランのユニットを、マッキントッシュでドライブしている。
大晦日の午後を大音量のジャズとともに過ごすのだ。

あの日聴いたのは、インパルスの「Elvin Jones/ILLUMINATION!」だった。
それ以来、そのレコードを探している。
あんな風に聴こえるはずのないことは分かっているが…。

そのお宅でも、エルヴィン・ジョーンズが現れたのはあのときだけだという。


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My Favorite Things 09:00

古いレコードやCDと
それを聴くためのステレオセット
ほどほど美味しいコーヒーと
それを飲むためのマグ
古本や古雑誌の雑文
安い焼酎の水割りと
つまみのスルメ

人生に必要なモノ、自分の大切なモノなんてこのくらい。
妻がいて、ちび達がいて、ご飯食べて笑っていられれば十分。
なんて思う。
私の人生にもっとも欠けているのは、なんといっても「野望」だな(笑)

さて、今日はあずき煮てお汁粉でもつくろっかな。


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成人の日の広告 10:53

サントリーが毎年成人の日の新聞に、メッセージ広告を掲載している。
山口瞳が担当してこのシリーズは始まり、倉本聰を経て、現在は伊集院静が引き継いでる。
「風の中に立ちなさい。」と題された今年のメッセージは次のように始まる。

  大人って何だ? 大人とは、一人できちんと歩き、
  自分と、自分以外の人にちゃんと目を向け、いつでも
  他人に手を差し伸べられる力と愛情を持つ人だ。
  簡単に言ったが、そういう人間になるのは大変だぞ。

ウ〜ン確かに、そういう大人になるのは大変だ。
でもこれは決して新成人だけへのメッセージではないはずだ。
旧成人への叱咤とエールでもある。
そして、書いている伊集院静本人が自分自身に問うているのではないか。

私は成人してから20年以上たつけれど、大人になった気がしない。
もちろん「大人」になった部分もある。
やり過ごす術や、あきらめることも知った。
その一方で「大人」になることを拒んでいる自分もいる。
はたちをむかえる前の頃には、憧れる大人と、なりたくない大人がいて、私は今でも「なりたくない大人」にはなりたくないんだろう。

20年前、パスポートを取得し一番安い航空券を握りしめ旅に出た。
国外という風の中に立って、自分の足で歩き、両手で数えられるくらいだったけどいくつかの国境を越えた。
そこには人々の生活と笑顔があった。
一緒のテーブルに呼んでご飯をごちそうしてくれた人。
それならウチに来いと、泊めてくれた人。
道を尋ねたら、心配してついて来てくれた人。
旅の途中で通り過ぎるだけの私を無条件で受け入れてくれる人たちがいた。

その旅で私は半分大人になった。
残りの半分の私は、いまだに大人に憧れて、これからも大人になること拒むのだろう。
40すぎてんのに(笑)
でも大人になること拒むのは、その度を経験したからだとも思う。



今年のサントリーの広告画像を用意しました。
こちらからご覧ください。








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