MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| - | - | - | posted by スポンサードリンク
スフィアン、あなたは天才だ! 18:08

クリスマスアルバムって、普通は一家に1枚あれば十分だろう。
年に一度、仕舞い込んでいたツリーやオーナメントをクローゼットから引っ張りだすのだ。
ツリーを組み立てて、オーナメント飾り付けて、その後ろでCDをかければ気分はすっかりクリスマス。
ホワイトクリスマス、ジングルベル、サンタが街にやってきた、などなど。
家族の笑顔、シャンパン、クリスマスディナーにクリスマスケーキ、BGMにぴったりってわけだ。
そのようにクリスマスアルバムは楽しむものなのだろう。
時期が過ぎればツリーやオーナメントとともに次のクリスマスをクローゼットの中でじっと待つわけだ。

クリスマスアルバムはきっと、一人で鑑賞するようなものじゃない(笑)

しかし音楽好きにとってクリスマスアルバムというのは事情が異なる。
好きなアーティストのクリスマスアルバムならとりあえず聴きたくなるのが人情ってモノだろう。
1枚2枚と買ってゆくうち、気が付くと何枚も持っていたりする。
ただ、リリースされた年のクリスマスに何も考えずに購入出来れば良いのだが、それを外すと案外買うタイミングが難しい。
買ったところでクリスマス以外の時期に聴く事はほぼないことも知っている。
クリスマスにすら聴かない手持ちのクリスマスアルバムだって多いのではないか。
買い逃した後「いつか買おう」と思いつつ忘れてしまったりもする。
そのうちだんだんクリスマスアルバムを買う事にためらいも出てきたりする。
どうせ聴かないし、という訳だ。
そう、私にとってクリスマスアルバムは微妙な存在であり、買わなくても良いか、というカテゴリーだったりする。
クリスマスアルバムはちょっとした贅沢品といったところだろうか。

とかいいながら写真の通り、クリスマスアルバムを買ってしまった。
しかも春のこんな時期に(笑)
我ながら酔狂だとは思いつつ、スフィアン・スティーブンスのクリスマスアルバムを紹介しよう。

SUFJAN STEVENS PRESENTS SONGS FOR CHRISTMAS SINGALONG

これは5枚組というとてつもないヴォリュームのクリスマスアルバムなのだ。
アメリカ50州のコンセプトアルバムを作りたい、という彼の作品の中でも異彩を放つ眩しいばかりのクリスマスアルバムである(笑)
これはミスタトゥマッチ(私はスフィアンのことを勝手にそう呼んでいる)からファンへの単なるグリーティングカードではない。
これは挑戦状でもある。
「君は買うの? 買わないの?」という、ファンへの踏み絵アルバムである(笑)

前から聴いてみたい気持ちはあっても買うつもりは無かったCDである。
年に一度聴くか聴かないかのクリスマスアルバム、しかも5枚組だなんて、と思っていた。
これだって正直に言えば、安かったから買ったのだ。
安いにも関わらす店頭でCDを手に、しばし悩み、今買わなきゃ絶対次は無いな、と思いつつ清水の舞台から飛び降りたのだ(笑)
本当に聴くのか? 何度聴くのか? なんて言葉も頭をよぎった。

しかしそれらはCDをかけるまでの杞憂であった。
聴いてみてぶっ飛んでしまった。
これはクリスマスアルバムのイメージとはおよそかけ離れている。
「クリスマス」をテーマにした壮大なコンセプトアルバムなのであった。
随所に鈴の音や鐘の音といったクリスマス的記号の音色が配置されてはいる。
皆が知っているクリスマスソングも数曲聴く事ができる。
しかし「クリスマスだぜ、盛り上がっていこう」的祝祭ムードはほとんど無い。
一年を通じて聴く事ができるアルバムである。

何しろ5枚組42曲入り、2時間を超える大作である。
スフィアン・スティーブンスの素晴らしき世界がぎっしり詰っている。
ここにあるのは、ルーツミュージックへの敬意や偉大なる作曲者達へのオマージュである。
そして現代音楽への憧憬とポップミュージックへの限りなき愛にあふれている。

これをクリスマスアルバムというだけで聴き逃していたらとてつもない大損をするところだった。
ゼロ年代ロックのひとつの到達点といって過言ではない傑作アルバムである。
すべてのミュージック・ラヴァーに聴いてほしい作品である。
このアルバムを手することができた私は幸せである。

そしてプロダクトとしての魅力もまた素晴らしいのだ、これが。
キュートな外箱に入った5枚それぞれのジャケットの表裏、シール、ポスター。
ソングブックと題されたイラスト満載のブックレットには、数編のショートストーリーも掲載されている。
またアルバムタイトルに「SINGALONG」とある通り、歌詞と共にコード譜だってついているのだ。
これでもかッてくらい盛りだくさんである。

スフィアンたらサービス過剰なんだ(笑)
それゆえ「ミスタトゥマッチ」なのである。







JUGEMテーマ:No Music, No Life


MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| CD | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
古寺巡礼 00:01

会社帰りの東横線の車内。
隣に立つ女性が何やら目の前にかざしている。
それは真っ白で薄っぺらで、A4くらいの大きさで、中央には液晶画面。

キンドルじゃないすか、と思わずつぶやきそうになった。
40歳くらい、つまり自分と同じ年くらいの女性が何やら英語のテキストを呼んでいらっしゃる。
格好良い。
彼女を囲んでいる車内の目はキンドルに釘付け。
私自身、初めての生キンドルだった。
つまり電子ブックデビューだ(違うって:笑)
私も遠からずあのような「本」を読む事になるのか。
ン、図書館ってどうなるんだ?

とはいえ、私は未だカビ臭い本を眺めていたりする。
写真は土門拳の「古寺巡礼」である。
ここに写る古寺や仏像はまるごと神話の世界である。
写されたときすでにこれらは古寺だった。
それから数十年の時がたち、日本中からここに写されたような神秘性は失われてしまったようである。
あるいは、このときすでに土門拳にしてかろうじて捉える事ができた神秘性という事なのだろうか。

それにしてもここにある、運慶の作とされる仔犬を見るたび、ほんわかした気持ちにさせられる。
朝に夕に、ぱらぱらめくれば気持ちが穏やかになる。
このような印刷物はさすがに電子書籍で代わりがきかないな、と思う私は古くさい人間なのだろう。
まあ、こうゆうのが好きなのだから仕方ない。
先日、見返しあたりが壊れてきたので木工用ボンドを使って修復してみた。
これでまた愛着も増すというものである。

「古寺巡礼」は、1958年〜1975年にかけて撮影され全五冊からなる土門拳のライフワークにして代表作である。
写真は72年に新宿小田急デパートで開かれた写真展の図録である。
ページをめくると土門拳の挨拶が掲載されている。

  写真集「古寺巡礼」は限定2000部である。それに、そう安くはない。
  僕の希望するほど大勢の人には観てもらえなかった。
  僕が行った寺は相当に多かった。
  僕が行った時代は今と違い観光客もそう多くはなかった。
  そこでこの展覧会は皆んなに是非ゆっくり観てもらいたい。

このオリジナル「古寺巡礼」は、何しろこだわりにこだわった印刷、造本の超豪華版なのだそう。
第一集刊行時、大卒者の初任給が四万円程度であったのに二万三千円と大変高価な本であった。
欲しい、とは言わないが、一度手に取って眺めてみたいものだ。
「題字の揮毫を五名の著名人に依頼、8色の原色版印刷、焼印で題字が捺された桐箱」(ウィキペディアより)
どんなだろう(笑)


JUGEMテーマ:アート・デザイン
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| ART & DESIGN | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
春に聴きたい素朴な味わいのアルバムたち 23:25

モノ☆カフェから、春に聴きたいお薦め盤のご紹介です。
天気の良い午後、コーヒーやビール片手にのんびり聴きたくなる、素朴な味わいのアルバムを集めてみました。
さざ波のようにさりげなく、そよ風のように心地よく、あなたに届けば幸いです。
ラインナップはこんな感じ。

1. ARTIE TRAUM / LIFE ON EARTH (ROUNDER RECORDS 3014)
2. BOBBY CHARLES / LAST TRAIN TO MEMPHIS (PRPCD 16)
3. IDA / LOVERS PLAYERS (wind bell wb14)

では1枚づつ紹介していきましょう。


1. ARTIE TRAUM / LIFE ON EARTH (ROUNDER RECORDS 3014)

兄弟デュオ「ハッピー&アーティ・トラウム」で知られるアーティ・トラウム(弟)の1stソロアルバム。
1977年にリリースされたとてもポップな1枚です。
もっとも、一般的にはポップとは言わない渋めの内容かもしませんね(笑)
しかし、先日紹介したフォーク&トラッド色満載の「ダブル=バック」に比べればとてもポップな内容です。
フォーク、ブルース、カントリーといったルーツミュージックをベースにしながら、全編春のような軽さと明るさが漂っています。
もちろん、名手アーティの素晴らしいギタープレイも存分に楽しめる1枚です。
タイトル的にも内容的にも、どこかハース・マルチネス「ハース・フロム・アース」を連想させます。
「ハース・フロム・アース」が海から今まさに上陸している瞬間なのに対して、アーティは地球に降り立った瞬間なのか、これから宇宙へ帰るところで迎えを待っているのか、判断に迷うところではあります(笑)
あれ?
ハースもアーティも宇宙人だったのか!?(笑)


2. BOBBY CHARLES / LAST TRAIN TO MEMPHIS (PRPCD 16)

これは彼の通算5枚目、04年に発売された未発表曲集&ベスト盤です。
先日お亡くなりになったこのボビーさんは本当に寡作でしたのでトータルでも7枚のアルバムしかないのですけれど。
今どきのヒットチャートしか知らない少年少女にこれを聴かせたらビックリするかもしれません。
何にビックリするのか?
全体のゆったりしたテンポに、です。
スローなテンポ=バラードと思っていたら間違いだよ、と教えてあげたいのです。
このテンポでもグルーヴがいっぱいだし、このテンポが絶妙に気持ち良いのだということを。
そしてまた、唄の音域やピッチの正確さ、テクニックが素晴らしい音楽を生むのではない事も教えてあげたい。
大きなお世話と言われればそれまでですけれど(笑)
ボビー・チャールズの声はしわがれていて、音程も決して正確ではないけれど、この音楽には奥行きがありとても魅力的なのです。
もっとも少年少女にこれを聴かせても「それで?」ぐらいで終わりでしょう(笑)
そういえば妻に「このCDのどこが好きなの?」と尋ねられ言葉に詰まった事がありました。
「エ??」
だって素晴らしいじゃないですか。
それ以外に答えようが無いっす。
ちなみに妻はこのCDを否定したかったのではなく、素朴な疑問として「なんでそんなに好きなの?」ってことが知りたかったらしい、とフォロー入れておきます(同じことか?:笑)
そうそう、ゲストも豪華だし、このCDはボーナスディスクのついたお得盤なので未聴な方は是非どうぞ!


3. IDA / LOVERS PLAYERS (wind bell wb14)

素朴なのにとても洗練されていて、それでいてどこか森の香りがするオルタナティブなバンド。
それがアイダに対する私のイメージ。
マンドリンやチェロ、ヴィオラといったアコースティック楽器の音色、質感がそのように感じさせるのでしょうか。
シンプルなメロディとユニゾン主体の男女混声ハーモニー。
とても何気なくてさりげない淡々とした佇まい。
生まれたばかりのメロディをさっと録音したように感じます。
さらりと聴き流してしてしまう人もいるかもしれませんが、音と音の間に耳を澄ませば、その向こうには精緻な世界が垣間見えることでしょう。
彼らはきっとさまざまな試行錯誤のあとで、このシンプルで隙間の多いサウンドを作り上げているのです。
あなたにもアイダの美しい世界に出会って頂きたいと思います。
このCDは、ウッドストックにあるリヴォン・ヘルムのスタジオ「The Barn」で録音されています。
そしてなんと「FIRST LIGHT」では彼がドラムで参加しています。
どうです、聴きたくなってきたでしょう?
これは彼らの今のところの最新アルバム、07年の作品です。


こんな3枚をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
気になったアルバムはありましたか?
お手に取って、あなたのお気に入りに加えて頂けたならとても素敵なことです。


ただ、今回紹介したアーティ・トラウムのアルバムは残念ながら未だCD化されていないようです。
それでも聴きたい!という方は気長にレコードを探してみてはいかがでしょうか。












JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| mono-mono | comments(4) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
Let It Rock 10:42

マルコム・ロバート・アンドリュー・マクラーレン氏がガンで4月8日亡くなった。
享年64歳。
彼はファッション・デザイナーであり、腕利きのマネージャーであり、ミュージシャンでもあった。
スイスの病院で亡くなったとも、ニューヨーク市の自宅で亡くなったともいわれている。
ひとをけむに巻のが好きだったマルコム・マクラーレンの最後らしいじゃないか。

彼にゆかりの方々のコメントを集めてみた。

  ヴィヴィアン・ウェストウッド
  わたしたちがまだ若くて、マルコムと恋に落ちたときには、
  彼のことを美しいと思っていたし、今でも美しい人だと思っています。
  とてもカリスマ的で、特別で、才能のある人でした。
  彼がもうこの世にいないというのは、
  本当にとても悲しいことです

  ジョン・ライドン
  マルクはいつだって人を楽しませていた。
  みんなにも、それを覚えていて欲しい。
  何にもまして、彼はエンターテイナーだった。
  俺は彼を忘れない。
  みんなもそうあるべきだ

  スティーヴ・ジョーンズ
  マルコムのことが大好きだった。
  彼のことは、ピストルズが結成される前、17のときから知っている。
  マルコムはパンク界のブライアン・エプスタインだった。
  彼なしでは、あんな風にはなり得なかった

  元クラッシュのミック・ジョーンズ
  マルコムは、ザ・クラッシュや俺がやってきたことすべてに大きな影響を与えた。
  本当に寂しい。

  元クリエイション・レコーズのアラン・マッギー
  大ショックだ。
  彼は、70年代終わり、俺が尊敬し憧れていた大物だった

マルコムは1971年、ヴィヴィアン・ウエストウッドと共にチェルシーのキングス・ロードに洋服店「Let It Rock」を開店。
その後店名を「Too Fast To Live Too Young To Die」そして「Sex」に変更。
店に出入りしていた、スティーヴ・ジョーンズ、ポール・クックが結成したバンド、The Strandのマネージメントを開始。
マルコムは、アメリカでニューヨーク・ドールズのマネージャーを短期間務たことがあり、ニューヨーク・パンクに強い影響を受けイギリスでも流行させようと考えていたらしい。
店の前でたまっている若者の一人であるジョニー・ロットンをボーカルに迎え、バンド名を「 SEX PISTOLS 」へ。

やはりこれがマルコムの最高傑作であろう。
皆が「パンク」として知るイメージは、マルコムとヴィヴィアンそしてジョニーによって作られたといって過言ではない。

ご冥福をお祈りいたします。





JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| etc | comments(2) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
三寒四温 00:15

「三寒四温」って4月の半ばに使う言葉ではないはず。
しかしストーブが必要な程の寒さ。
コートもマフラーもまだ仕舞わなくて良かった(笑)

という訳ですでに東京ではおしまいになった桜画像で和んで頂けたらと思います。
やっと暖かくなったと思ったのに。
明日も寒いらしいっす。
雪??
手袋が欲しいくらいだァ!


JUGEMテーマ:日々のくらし
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| etc | comments(0) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
| 1/2 | >>