MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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2010年宇宙の旅 21:26

私が小学生の頃、ということはつまり80年頃、子ども達にとって「2001年」「21世紀」という言葉は特別な響きを持っていた。
それは幸せな未来であり、夢の世界を意味していた。
核の脅威やエネルギー問題、環境問題も語られてはいたが、子ども達とってリアルな話ではなかった。
その頃には解決してるさ、くらいの気分であった。
何しろ夢の世界、21世紀である。

「2001年」はそのころ、とんでもない先の話だった。
計算してみて、21世紀を31歳でむかえる事を知っても、なんのことやら理解出来なかった。
紙の上での話にすぎなかった。
そう「2001年」は張るか彼方、バラ色の未来だった。

わたし達はそこで、メタリックな服を着てふわふわ空中に浮かんだ乗り物で高層ビルの間を飛び回る。
宇宙船のような部屋に住み、テレビ電話で会話し、気ままに暮らす。
ロボット達が仕事や日常生活のもろもろの雑事をこなしてくれる。
そんな未来。

時はたち、気が付けば2010年になっていた。
「2001年」は過去であり、「21世紀」は現実になっていた。
新世紀をむかえる頃には、未来という言葉に「夢」の占める割合は寂しいくらいに減ってしまっていた。
私が年をとったからなのか、社会から何かが失われてしまったのか。
未来は希望とイコールだったはず。
いつからこうなってしまったのだろう?

そんな感傷的な気分があったのだろうか、こんなレコードが目に飛び込んできた。

  DEODATO / 2001

この素っ頓狂なジャケットはなんだろう。
強い日差しのもと、アルミダイカスト製のビジネスマンはどこを目指し歩いてゆくのか?
ご丁寧にもタイトルとアルミダイカスト製ビジネスマンにはエンボスが施されている。
それにひきかえ裏ジャケは表面を反転しただけなのだが…。
まあこれはCTIレコードの常套手段か。

盤を取り出すと内周には「VAN GELDAR」の刻印が入っている。
期待はいやが上にも高まるではないか。
レコードに針をおろす。
イントロが始る。
…おや…?
なんだか…聞いたこと…ある…ぞ?

これは「ツァラトゥストラはかく語りき(ALSO SPRACH ZARATHUSTRA)」ではないか!

DEODATOのツァラトゥストラといえば名盤「Prelude('72)」である。
そう、このレコードは「Prelude」なのであった。
外見(ジャケットとタイトル)を替えて再発された訳だ。
比べてみれば手持ちの国内盤「Prelude」と見開きジャケットの内側はまったく同じだ。
これはちゃんと確認しなかった私のミスである。
しかしまんまとやられた(苦笑)

随分久しぶりに聴いたこのレコードだが、やはり良い。
ツァラトゥストラは元の曲相もあっていささか大げさにすぎるきらいはあるものの気分はぐっと盛り上がる。
そしてエレピとフルートの響きの素晴らしい「Carly & Carole」。
ブラジリアン・フュージョンといった趣である。

この「2001」はいつ再発されたのか?
バーコードとかはないので80年代前半以前かな?
検索かけてもみると'77年に再発されたレコードのようだ。
カタログナンバーは、オリジナルが「CTI 6021」、この再発は「CTI 7081」。
マスター番号は「RVG 87678 A/B」で共通。
なるほどの高音質である。
まあ、私もこんな事でもなければ国内盤で十分なレコードではあったけれど(笑)


21世紀というかつての未来を生きているちび達はどんな将来を夢見ているのか?
尋ねてみた。

ちび1号(8歳女子):漫画家
ちび2号(6歳男子):機動隊員

そう、未来は君たちにかかっているのだッ!









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| RECORDS - JAZZ | comments(2) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
まるごと一冊晶文社特集(sumus 13) 00:03

新刊の本を入手するには普通書店の店頭で買う。
時間がなかったり、店になさそうな本ならネットショップで注文する。
すると翌日か遅くとも中一日くらいで手元に届いてしまう。
送料もかからない場合が多いので自分で探すのよりよっぽどお得。
欲しい本が素早く確実に手に入る。
これは実に驚くべきことだ。
かつては本1冊のため、交通費をかけて足を棒のようにして歩き回ってやっとのことで入手したなんてこともざらだった。
なんと便利な世の中になったものだろう。

写真の「sumus 13」はちょっと入手に時間がかかった。
特集が「まるごと一冊晶文社」と聞いてはなんとか手にしたいところだが、神戸のちいさな版元「みずのわ出版」発行のリトルマガジン(といってよいのか?)なのだ。
雑誌を主宰している林哲夫、山本善行という古本人脈を通じて東京近辺で扱っている(古)書店もあるらしい。
それらに足を運ぶ事も考えたが、林哲夫のブログ「daily-sumus」には書店でも入手可能とあった。
早速ブックナンバーをメモって近所の書店で問い合わせてみると、その本の取扱いはありませんとの答え。
若いお姉さん店員ではしょうがないかと、日を改めてベテラン風店員に頼んだら注文できたが、2週間くらいかかるかもしれませんとこのと。
え、そんなにかかるの?と思ったがお願いした。

そうしてこうしてやっと手に入ったのが写真の「sumus 13」というわけだ。
実際は、2週間もかからずに届いたけれど。
嬉しい。
簡単に手に入る本より嬉しさが増してる気がするのは気のせい?(笑)

こう書いてみると入手までに手間というほどの手間がかかったのではない。
しかし、いつもは何の苦もなく入手できるので、この程度のことをしただけでずいぶん手間取った気がしてしまう。
かつては注文して待たされるなんて普通の事だった。
つまりは、便利さに慣れてしまっているのだ。
ま、このご時世便利さに慣れるのは当然と言えば当然だが…。
世の中が便利になればなるほど、人は不便さに耐えられなくなるようだ。
こらえ性が無くなっていくばかりなのではないか。
困ったものだが世の流れだ仕方ない、で済ませて良いのだろうか。
なんてことを考えさせられた。

それにしてもこの「sumus 13」は本当に素晴らしい。
晶文社を実に多面的に伝えてくれる。
歴史や名編集者のこと、営業部の様子、あの装丁のはなしなどなど。
付録として、1973年5月の晶文社図書目録なんてのも!
ご興味もたれた方は是非!

「sumus 13」は次の番号で注文可能だそうです。
ISBN978-4-944173-76-1 C0095
¥1500プラス税
発売元=みずのわ出版
一般書店からも「地方・小」あるいは「JRC」取次経由で取り寄せできるとのこと。
初刷の2000部は完売の勢いらしいっす。

急げ!!


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| BOOKS & MAGAZINES | comments(0) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
I and Love and You 07:53

”ピン”と来たものだけ買っとけば大きな間違いは無い。

これは、ジャズ喫茶ベイシーのマスター菅原正二氏の著書「ジャズ喫茶ベイシーの選択」からの言葉である。
菅原氏とは、恐れ多くもオーディオ界のリヴィングレジェンドである。
その方がそうおっしゃるのだ。
写真のジャケットを見てピンときてしまった私は買うしかないだろう(笑)

  The Avett Brothers / I And Love And You

漆黒の闇に浮かび上がるのはネイティブアメリカンであろうか。
この人は男?女?
一体何を見ているのだろうか。
こころなしか目に力が無いようにも見える。
このガイコツは一見手に持っているようだが、実は違うのでは。
左の部分はこの人の肩ではないようなのだ。
良く見ると謎に満ちたイラストなのだった。

YouTubeで見た彼らの「I and Love and You」が素晴らしかった。
ドラムを叩きながら唄う姿はまるでLEVON HELMではないか!
実際このバンド、新世代のザ・バンドとも評されているらしい。
また、彼らをWILCOの流れでとらえる人も多いようだ。
私にはむしろ、張りのあるこの唄声から、UNCLE TUPELO〜SON VOLTのJAY FARRERを思い出す。

The Avett Brothersは、SCOTTとSETHのAVETT兄弟とBOB CRAWFORDからなるグループである。
つまり本当の兄弟バンドなのだ。
これがメジャーデビューとはいえ、2000年にノースカロライナで結成というからインディーでの活動が長い。
それゆえ説得力のある楽曲な訳である。
土のにおいというか、生活に根ざした音というか、男の唄というか。
オーソドックスでもあり、モダンでもある。
ただ、いくつかの曲で感じられる「軽さ」が、評価の別れるところかもしれない…。
もう少しハラにドスンとくる何かがあれば…。

そしてこのCDは録音が素晴らしい。
声、そして楽器の響きにうっとりしてしまう。
テクスチャーの感じられるアコースティックサウンドである。
ギターにバンジョー、フラット・マンドリンなどなど。
プロデュースはRICK RUBIN。
なるほどさすがはAMERICAN RECORDINGS、という仕上がりである。

やられた。







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寒い、寒いよ 23:02

東京にまた少し雪が降りました。
寒い日が続きます。
いかがお過ごしでしょうか。

国母くん残念でした。
惜しかった。
ハーフパイプを見るは、考えてみれば前回のオリンピック以来です。
私なんてそんなもの(笑)
しかしショーン・ホワイトは今回も次元が違った。

がんばったんだ、胸張って帰ってきたらいい。


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モノトーン 09:58

ダイアン・バーチは昨年デビューしたシンガーソングライターである。
このジャケットにしてご覧の通りの美形である。
もしかしてこのルックスゆえ聴き手を選ぶということがあるかもしれない。
どうせアイドルでしょ、と敬遠されるかもしれない。
あるいは、なんて可愛いシンガーソングライターでしょう!と思われるかもしれない。
あなたはどちら?

私はもちろん後者。
ぐっときた(笑)

しかしルックスの華やかさとは対照的に、実に地に足のついた音楽性なのである。
楽曲にアイドル的なところは皆無といってよい。
ストイックと言いたくなるくらい生真面目。
むしろもう少し今風なアレンジにしなかったのが不思議なくらいのオールドスタイルである。
アーシーなんて単語がよぎる。

そう、このCDにはあの時代の空気が一杯である。
70年代前半、内省的な曲を自作自演する人たちがあいついで登場したあの古き良き時代。
「シンガーソングライター」や「ニューソウル」の時代を思い出させる。
ここに漂う古き良きR&Bテイストは、共同プロデューサーのベティ・ライトによるものかもしれない。

しかしこのような音楽に真っ向から挑む困難を想像せざるを得ない。
圧倒的に素晴らしいレコードが過去にいくらでもあるのだ。
聴き手はどうしてもそれらと比べてしまう。
ちょっとやそっと良いくらいでは「それで?」と言われかねない。
つまりこの可愛子ちゃんの心意気、なかなかのモノである。

モノトーンの衣装に身を包みウーリッツァーを弾き語るダイアン・バーチの姿を是非ともご覧頂きたい。









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