MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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THE BQE 09:19

新譜の発売情報を知り、それが映像作品のサントラで全曲インストらしいと知ったとき、これはヤバいと思った。
スフィアン・スティーヴンスの話である。
タイトルは「THE BQE」。
'BQE'とは、Brooklyn Queens Expresswayの略。
ニューヨークにあるハイウェイの呼び名らしい。
これは、アメリカ50州すべてをコンセプトアルバムにしちゃうぞシリーズの続編なのか?(違う気がする:笑)
傑作との評価も読んだが、唄が無いってのは微妙だな、と思った。
期待はするが、期待しすぎないようにしよう。
がっかりすることも大いにあり得るぞ、と警戒したのだった。

10月はじめにアマゾンで予約し待つこと数週間。
発売予定日の21日になっても届かなかった。
翌22日にも来なかった。
アレ?オカシイゾ
と思ったら翌朝ポストに入ってた。
メール便で夜届いたらしい。
やられた。

手にしてまずその豪華さ美しさに驚いた。
片観音開きの紙ジャケに分厚いブックレット、CD+DVD。
スフィアン・スティーヴンスの「気合い」をひしひしと感じる。
出社前の朝っぱらからDVDを見てしまったではないか(笑)

ウ〜ン。

3台のカメラ(8ミリ?)で撮影された画面が3つ同時に進む。
ウォーホルの「チェルシーホテル」のあのカンジ。
あれは2画面だけど。
映し出されるのはタイトル通りの「ブルックリン(B)クイーンズ(Q)エクスプレスウェイ(E)」の風景。

延々続く渋滞。
事故。
ニューヨーク郊外の殺伐とした風景。
建物や車の中にたくさん人がいるはずなのに人の気配が無い。
立ち並ぶ無機質で古びた建物。
ときおり差し込まれるフラフープガールズ(極彩色のコスチュームでひたすらフラフープにいそしむセクシィ3人娘:笑)のスローモーション。

これらのシーンは美しいし、ハッとするシーンもある。
しかしこれが延々続くのだ。
ストーリーは無い。
つまりアルバムまるごとミュージッククリップということなのだった。
スフィアンらしいといえばらしいカンジではある…。
ポップで過剰でちょっと前衛的。
そして肝心の音楽は…。

私のプァなボキャブラリでは、とても説明出来ないが…。
贅沢に(?)オーケストラ使ってます(笑)
なんていうかこういうのは、シンフォニィといって良いのだろうか。
現代音楽ですかね。
でも全然難解じゃないっす。

最初の感想は一言でいうと、あちゃァ。
やっちまった、ってカンジ。
普段なら棚につっこんでこれでおしまいだったろう。
しかし今の私はスフィアンに超夢中(笑)
iPodに入れてそれ以来毎日毎日聴いている。
なんどもなんども聴いた。

その結果、これはまぎれも無くスフィアンの音楽だと思えてきた。
キラキラしていて、メランコリックで、ナイーヴで、カラフルで。
楽しくなってきた。
彼の想いが仄かにではあるが分かってきた。
………気がする。
こりゃ良いかも、凄いかも、と思えてきた。

何度も聴いてみるもんだねェ。
最近そういう努力(?)から疎遠だったよ。
今ではすっかりお気に入りになってしまった。
確かにこれは傑作かも。
誰にでもお薦め出来るアルバムではないけどね。
スフィアン・スティーヴンスというポップミュージシャンの一つの到達点といって良いだろう。
大したもんだ、スフィアン!!

しかし、このオーケストラ用のスコアは全部自分で書いたのかな????












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オ、サルガドだ! 22:26

セバスチャン・サルガドの「アフリカ」展が始まった。
オープニング当日、本人の講演会が開かれることを知り、入場整理券を求めて東京都写真美術館へ自転車で出発。
その道すがらペダルを漕ぎながらこの美術館が出来た頃のことを思い出す。
もう20年くらいたつんだなァ。
まだガーデンプレイスは出来ていなくて、工事現場の片隅で営業中って時期に初めて行ったのだった。
その頃の写真美術館の立派な入り口は今、使われていないんだよね。
目黒寄りのはじっこにあるから恵比寿駅から遠くて不便なのが使われなくなった理由か。
なんて考えながら自転車をこいでいたらその使われていない入り口に着いてしまった(笑)
現在の入り口へどう移動したら良いのか分からず一瞬あせった(笑)

着いて見ると既にそれなりに列が出来ているではないか。
150〜200人はいるくらいだろうか?
さすがサルガド。
整理券の配布が始まり20分くらいでチケットを入手できた。
フウ。
しかし、サルガド本人の話が生で聞けるなんてね。

いったん帰って昼食をとった後、講演会場の小学校へ。
始まりを待つあいだ周りを観察(笑)
美術展、写真展にいる人たちの雰囲気そのままだな、なんて思う。
当たり前だけど。

自由業風の男性たち、さりげなくおシャレな人とはっきりお洒落な人がいる。
あるいは、かなり風変わりな人(笑)
地味目なインテリ系おじさんたちはストレート系のざんばらな髪型と特徴のないデザインの眼鏡がかえって特徴的。
一見お洒落に無頓着なようで良く見ると上質なジャケットを着ていたりする人もいる。
おぬしやるなってカンジ(笑)
こういう方の奥様ってきれいでシックな方が多いように思う。
私の前にいたのがまさにそのようなご夫婦であった。
いっしょの娘さんは大学生くらいだろうか。
これまたお母様に似て素敵でね。
これ見よがしでなく、シンプルでナチュラルなおシャレさん。
絵に描いたような素敵家族じゃないか(笑)

こういうところには、時にハッとするような女性がいるものだ。
モデルや芸能人、いわゆる美人というのではないけれどあの凛とした雰囲気はなんだろう。
意思の強さを感じさせる背筋の伸びた素敵な人。
いいなァ。
あと、高価なカメラ持っている人が多かったのはさすがにサルガド展だし、iPhone率高めだったかも。

定刻を少しすぎてサルガド氏が登場。
日本とブラジル、そして写真展のテーマであるアフリカの歴史やつながりについて。
環境問題から現在進行中のビッグプロジェクト「ジェネシス」について語ってくれた。
残念ながら写真そのものについての話はあまり無くその点が少々残念であった。
いかに「アフリカ」は撮られたのか?というあたりの撮影秘話みたいなの期待しちゃうじゃないですか、ねえ(笑)

最後に質疑応答の時間があり、3人目、最後に指された普通のおばんさん風の方の質問が素晴らしかった。

  あなたの作品はすべて白黒だが、カラーでは撮らないのか?

シロウトナンデスガ、みたいな質問だがこれはなかなか出来ることじゃない。
私などにはおよそ思い浮かばないし浮かんだとしてもとても聞けないだろう。
彼の写真への根源的な問いになっているのではないか。
凄いなァ。
それに対しての回答はおおよそ次の通りであった。

  私は白黒の写真家であり今後もそうあり続けるだろう。
  ではなぜ私が白黒写真を撮るのか。
  それは色彩を排除することで対象を「客体化」しているのだ。
  その客体化により、見る人の想像力の入る余地が写真に生じる。
  私の撮った写真に見る人の想像力が加わり作品が完成するのだ。
  つまり見る人の数だけ私の作品が出来上がる。

なるほど。
これが一番の収穫であった。
このおばんさん、ただ者じゃないぞ(笑)


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アキレコ(この秋にふさわしい一枚) 09:18

土曜日の午前中にぴったりのレコードを選ぶことは、ときに大変難しい。
なにしろ週末のスタート。
いよいよ秋も深まり、風の透明感も増してきた。
その気分にふさわしいレコードとは?

聴きたいレコードやCDにすっと手が伸びる日は良い。
そうではないとき私は途方に暮れる。
初期のジェイムズ・テイラーのレコードはどれも休日朝の定番なのだがその気分ではない。
ヴォーカルは無い方が良いかな、なんて思ってしまった。
そんなとき、どうするか?

「ジャズ」という言葉が頭を横切る。

難題である。
休日の朝にふさわしいジャズとは?
何を聴けば良いのだろうか…。
まいったな。

たいしたレコード・ライブラリがある訳でもないが、棚の前でしばし固まる。
ジャズのところを目で追って行く。
マイルズ・デイビス?
いやいや違う、マイルズは日が暮れてからにとっておこう。
ビル・エヴァンス?
「エクスプロレイションズ」ならジャケットはぴったりなのだがちょっと違うなァ。

なにしろ天気のからりと良い休日の朝のこと。
ハード・バップやモダン・ジャズはパスさせてもらたい気分。
何も考えずに気軽に楽しめてお日様も似合う、そんなレコードはないだろか。
ボサ・ノヴァ?
これをジャズに含めてしまうというのは反則だろうか?
ヴォーカルは無しだって言ってるし、今日はそれを潔しとしない。

こんな時はそうだ、スウィング・ジャズだ!
軽快なスウィングで行こう。
スウィング・ジャズとはいってもビッグ・バンドでは無い。
ビッグ・バンドを大音量で浴びるように聴くのも快感には違いないが、それではこの朝の気分が台無しだ。
あくまで小粋にさらりとスウィングしていてほしい。
ボリュームも程々に、太陽ときりっとそよぐ風に似合うレコードが聴きたい。

さて、何を聴こう?

レコード棚を眺めていると「デューク・エリントン」の名前が目に止まる。
「エリントン・インディゴス」
手にしたレコードに笑みが浮かぶ。
我ながら良いセンスではないか(笑)

エリントン公爵のピアノソロでうやうやしく始まる「SOLITUDE」。
徐々に盛り上がってゆくレコードに会わせて気分もみるみる上昇。
おっと「AUTUMN LEAVES」ではOzzie Baileyのヴォーカルも登場。
いいじゃないかヴォーカルがあったって(笑)
極めつけは「TENDERLY」。
このとろけるようなクラリネットはジミー・ハミルトン。
いつ聴いても素晴らしすぎる。

しかしなんという楽団だろう。
キラ星のごときスタープレイヤーだらけではないか。
キャット・アンダーソン
クラーク・テリー
ジョニー・ホッジズ
ハリー・カーネイ
ポール・ゴンサルベス
これだけのスターを揃えるのってマネージャーとしてのエリントンもさぞや大変だったろう、なんて思ったりして(笑)

さあ、この週末はどう過ごそうか?


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No TV, No Life ?? 10:07

テレビの話である。
お笑いブームである。
元来お笑いは好きなのだが昨今の芸人さんの使われ方はちょっと可愛そうだ。
ほとんどにぎやかしで、瞬間芸でもやらせてもらえればましなほうというカンジ。
それにしても同じ顔しか見ていない気がする…。

不況で制作費が無いという事情はあるにせよ、若手芸人と衝撃的や決定的な瞬間ばかり見せられてはいいかげん飽き飽きだ。
お金がない時こそ、制作者の実力が試されるのではないか。
ピンチをチャンスにすべく、アイディアと工夫でテレビマンたちに是非ともがんばって頂きたいもの。
この際、若手は「大御所たちを蹴散らしてやる!」くらいの心意気でね(笑)
志しの感じられる新人の出現が望まれるところだ。

そんな昨今、わが家ではテレビ東京中心のTVライフになりつつある(笑)
テレビ東京は不況以前から金に物言わすような番組作りはしていない。
一工夫ある企画でお金をかけずに作っている印象が以前からある。
地味ながらニッチなコンテンツを着実に仕上げる。
見事に方針に一貫性が感じられる局なのだ。
タレントの使い方にも好感が持てるし、良い企画は着実に時間をかけて育ててゆくのだ。
「お宝鑑定団」
「所さんのそこんところ」
「もやもやさまーず」
「ドリームハウス」
などゆるくてひとひねり利いててホント良いなァ。

先日もキラリと光る新番組が始まったのでご紹介。
その名も「空から日本を見てみよう」。
番組名からしてただならぬ(?)ユルさが伝わるのではないか。
見事なまでに研ぎ澄まされた渾身のユルさだ(笑)
平日の午後八時、ゴールデンタイムに「ぷかぷか雲に乗った気分で見て回る!新感覚バラエティ」である。
このシンプルさが素晴らしい(笑)

ようするに空から眺めて気になった場所を地上から訪ね歩くという番組。
初回2時間スペシャルは「東京湾をぐるっと一周」。
首都高速の大黒ジャンクションや川崎の工場地帯の造形美。
漁船に乗って東京湾で穴子釣り。
横須賀の方では上空から「小泉元首相宅はこの辺」とか矢印立ててたけど、あれ良いのか?(笑)
横浜マリノスの練習風景を上空から映した場面ではボンバーヘッド中沢を見つけて喜んでたけど、あれ本人びっくりだろうな。

こちらの公式サイトからいくつも映像が見られるので是非。
オンエアではこの画像に伊武雅刀と柳原可奈子のオフビートなナレーションが加わる。
来週は山手線。
知ってる土地だと楽しさも増す。
期待大である。

これに対抗出来る番組は、NHKの「ぶらタモリ」くらいだな(笑)


写真は渋谷イチマルキューを一日広告ジャックした際のモノです(ウソ:笑)。


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| mono-mono | comments(2) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
渋谷から中野ってどう行けばいいの? 22:30

先日、台風18号が日本列島を縦断していた朝、首都圏のJR各線は全面的に止まってしまった。
直接的な被害ではなく、安全確保を理由としたストップだったらしい。
安全第一。
事故が起きてからでは遅い。
ならば起こる前に運行を止めておけば良い、という発想。
その通り。
それも一つのやり方ではある。
しかし平日だ、電車が止まっては会社に行けない。
サラリーマンである私には大変に困った事態を引き起こしてくれた。

ウチから渋谷へ行く東横線はよかった。
本数が減らされかなり混んでいて数台やり過ごさなければ乗れなかった。
これは東横線が遅れた際には毎度のことなので、珍しいことではない。
問題はその先であった。
山手線のホームには車両が止まっており、首都圏のJR各路線はおおむね止まっているとのアナウンス。
エ??
どうする?
この日、幸い差し迫った締め切りやアポイントは無い。
すちゃらか社員の私はこの時点で会社に着く時間は考えないことにしたのだった(笑)
いっそ帰ってしまおうか、とかね。

そうなると迂回路の問題だ。
ルートをあれこれ考える。
これをさっさと携帯で検索してしまってはつまらない(笑)

総武線が動き出すことを前提に新宿へ行くことを考えるならば副都心線〜丸の内線だろう。
あるいはJRを諦めて中野まですべて地下鉄で行くとすると、最短は半蔵門線〜東西線だ。
しかし東西線は地上を走る区間があり台風の影響がありそうだ。
携帯で調べると案の定東西線は止まっているらしい。
あ〜あ。
これで会社に行く手段はあっけなく断たれてしまった。

山手線の車両に入り空いた座席に座って待つ。
ほぼ満席。
ぼけっと待つ。
ひっきりなしの車内放送がウルサいが仕方ない。
山手線が止まっていることを知らない人が急いで乗り込んで来ては車内放送に聴き入っているからだ。
しかしどうやら運転再開の見込みはまったく無いらしい。

さてどうしよう?
手持ち無沙汰の待ち時間に気持ちが揺れだす。
こんなとき会社員はどの程度がんばって会社に向かうべきなのか?
こんな風にただ待っていてよいのだろうか?
例えば路線バスを乗り継いででも、徒歩でも、這ってでも行くのが正しい姿勢なのか?
まさか。
そんなことしてる間に復旧するだろう。
いやいや、何か行動すべきではないのか?
すちゃらか社員なりにいろいろ考えてしまったではないか(笑)
する事も無くただぼんやりと列車の復旧を待つってのも妙に疲れることを知った。

その後、東西線が部分的ながら復旧したことを知り地下鉄で会社に行くことになった。
いつもなら40分のところが2時間半くらいかかった。
私的にはそういう台風だった。
考えてみればこの日、私は傘をさしていない。
家を出るときすでにお日様が出ていたくらいなのだ。

東京はこの程度とはいえ、台風の被害に遭われた全国の方々に心よりお見舞い申し上げます。


写真は「MONOmonologue4周年」を記念して、東急東横線渋谷駅を一日広告ジャックした際の写真です(ウソ:笑)。
これで案外リーズナブルなんですよ(ウソ:爆笑)


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