MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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めまいのする散歩 09:59

先日発見した都立大駅近くの独立系立ち食いそば屋へ家族と。
あまりに薄汚い昭和な雰囲気に怖じ気づいた妻はちび達を連れてマックへ(笑)
一人で「冷やしとろろそば」。
意外と若いオヤジが注文後にとろろをすりだした。
彼は二代目だろうか。
つゆはまあまあ、そばは普通。
しかしなにしろチェーン店ではないんだ。
よく頑張っている。

マックで合流し八雲中央図書館へ。
久々に来たがここは実に気持ち良い空間だ。
ハリー・ベルトイヤのワイヤーチェアに座ってしばし読書。
高橋徹「古本屋月の輪書林」晶文社を借りる。
晶文社が無くなるとこんな素敵な本がもう生まれないのだ。

目の前にあるアンティークショップ「Found」を覗くも海外買い付けのため休み。
その2階の鈴木小児科クリニックが懐かしい。
以前この近くに住んでいたのでちび達を連れてよく来た。

しかし暑い。
サングラスを忘れてしまったので日差しがつらい。

学大のまちおかでおやつを買い帰宅。
シャワーを浴びて昼寝。
昨日買ったレコードを続けて聴く。
ジョン・セバスチャン「ターザン・キッド」がえらく気持ちいい。
エイモス・ギャレットのクレジットに微笑む。

夕方、三軒茶屋のカフェ「RAIN ON THE ROOF」へ。
はじめてのお店に一人ではいるのはちょっと緊張する。
大きな木製サッシを開けて2階へ。
高い天井、無垢フローリング、むき出しの梁、漆喰壁。
なんて素敵なカフェだろう。
渚十五さんの「echo mountain parlor」というイベントにずっときたかったのだ。
手のひらサイズの手作りパンフレットを頂く。
写真がとてもよい。
渚十五さんのおしゃべりと共にレコードを聴く至福の時間。
ケニー・ヴァンスという人が気になった。
トニ・コジネクに通じる雰囲気。
そうだ、トニ・コジネクといえば渚十五さんではないか。

なにしろ素敵なカフェなんで、今度はここに妻と食事に来よう。
永井宏氏がこのカフェの名付け親というのはほんとだろうか。

帰りに三宿の江口書店を覗く。
ここでは買うというよりいつも勉強というかんじで棚を眺める。
フムフム。
床に置かれた段ボールにエスクァイヤが一山。
写真の三冊をピックアップ。
右から「July, 1935」「July, 1965」「October, 1970」。
なお、真ん中はエド・サリバン、右のヘミングウェイは落書きでなく彼の書き文字。
とりわけ「July, 1935」に驚いた。
イラストがどれも額装したいくらいに素晴らしい。
ちょっと湿気でページが張り付いてたりもするがコンディションは上々。
1935年(昭和10年)の雑誌だなんて。
嬉しくてなんども頬をつまみたくなる。

それにしても、あなたには音楽と本とコーヒーがあればいいのよね、と妻。
まったくだ。


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| ESSAY | comments(0) | trackbacks(6) | posted by mono-mono
晶文社 22:26

okatakeさん(岡崎武志)のブログ、8月26日の記事より。

  これは書いていいんだろうか。
  (中略)
  出版の情勢きびしく、晶文社の一般書、文芸部門が縮小され、
  在庫のみを売っていくという体勢になり、Tさん始め、
  ぼくもよく知るあの人、この人も晶文社を去るという。
  (中略)
  植草さん、地上はそういうわけなんです。お力、お貸し下さい。

深いため息が出ます。
ハァ。


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| BOOKS & MAGAZINES | comments(6) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
休日の過ごし方 21:44

みんなが出掛けちゃった午後
ウチの中はがらんとしてる
おもちゃが少し散らかってる床に
ごろんとねそべると
ひんやり気持ちいい

そよ風のような音楽をかけて
読みかけの本を開く
眠いようで、眠くないようで
いろいろうるさい考えが文字の上をすべりだし
音楽のボリュームを少し上げてみる

ハッとして
いつの間にか眠っていたことに気付き
寝てちゃもったいないような気にもなり
でもやっぱり眠くって
甘美なスロープをするするとおりてゆく

こんな休日も悪くないとも
もったいないとも思え
日が傾いてくれば
またにぎやかなちび達が戻る頃なんだ

さて、レコード屋でも覗くか


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| ESSAY | comments(4) | trackbacks(1) | posted by mono-mono
1969.08.22 Friday 14:49

1969年8月22日。
イギリス、アスコットにあるジョン・レノンの自宅ティッテンハーストでビートルズのフォトッセッションが行われた。
撮影者は、イーサン・ラッセル、モンティ・フレスコ、マル・エバンズ。
リンダ・マッカートニーは16ミリフィルムを回した。
のちにアメリカ発売の編集盤LP「HEY JUDE」のジャケットに使われたのはこの時撮られた写真である。
それはビートルズにとってごくありふれたフォトセッションだった。
しかしそれがビートルズ4人揃っての最後のフォトセッションとなった。
「誰もこれが最後だなんて思っていなかった」とリンゴは言う。
でも皆が終わりを予感していた。

1969年8月22日。
アメリカ、ニューヨーク州郊外。
8月15日から17日にかけて行われた音楽フェスティバルの後片付けが行われていた。
ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)である。
それは愛と平和の祭典として今に語り継がれているヒッピー、サイケデリック時代の伝説である。
しかし、その裏では約50万人とも言われる参加者の出した大量のゴミが溢れかえっていた。
その処理には1週間以上かかったという。

そのおよそ1カ月前。
1969年7月20日。
アポロ11号が月に着陸した。
人類の希望とともにアメリカのプライドを乗せて。
小さな頃、月着陸の映像がテレビで流れると母は必ずのように「あなたはお腹の中からこれを見ていたのよ」と言った。
それにどう答えればよいのか分からず子供ながらに少し居心地が悪かったことを覚えている。

1969年8月22日。
今から40年前の今日。
静岡県静岡市の総合病院で私は生まれた。
母子ともに健康だったが、一時は妊娠中毒症にかかりどちらの生命も危ぶまれたそうである。
40年前の夏。
それはとても暑い夏だったという。


40か。
びっくりだな。



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詩集 妖精の詩 16:39

ずらっと並んだ本の背表紙を眺めて進む。
渋谷東急の古書展に出掛けてきた。
ぐるっと会場を二周程巡る。
疲れてきた。
手ぶらだけどそろそろ帰ろうかという気分。

目の端に飛び込んできた水色の背表紙を見て固まる。
まったくの不意打ち。
がつんと来た。
落ち着けと自分に良い聞かせながらその本を手に取る。

これってあの本ではないか?
まさか見つけられるとは思ってもいなかったので「メルヘンチックなタイトルの本」としか覚えていなかった。
古書店や古書市に出掛け一通り眺めた後で、あの本ないかな、ともう一回りしてみるくらいゆるやかに探してきた。
ないことを確認するために。
なのにいま、目の前にそれらしき本がある。
信じられないけど、これってあの本なんだよな?

その本のことはグラフィックデザイナーの平林奈緒美のエッセイによって知った。
この本への愛情と、入手の顛末を紹介していたのだ。
その「詩集 妖精の詩」は葛西薫によってデザインされた世にも美しい本なのだそうだ。
「葛西薫」
「世にも美しい本」
欲しいというのではなく「見てみたい!」と強く思った。

  すごくきれいな水色の布張りの表紙
  明朝体の黒い小さな文字でタイトルが箔押ししてあるだけの表紙
  これ以外は考えられないというような完成された文字組でレイアウトされ
  軽くて柔らかい和紙のような紙に、絶妙な圧で活版印刷されていた

これは平林奈緒美にして何年探しても見つけることが出来なかったという本なのだ。
目の前に現れるなどとは思っていなかった。
エッセイを読んだだけなので本の姿すらまったく知らなかった。
その上、書名さえうろ覚えでは確かめようもないか?

慎重に外箱から取り出し、ページをめくる。
これがあの「世にも美しい本」なのだろうか?
見た瞬間に分かっていたことだが、完璧なコンディションである。
奥付に「造本」のクレジットがあり、葛西薫の名前も並んでいた。

これだ!
間違いない。

なんとはない明朝体をただ並べたように見える。
なのにその文字の連なりがとても美しい。
墨絵を見るようだ。
文字と文字、文字列と文字列にある空間。
ページの余白。
紙の質感。
はかなさ。
上品さ。
つくづく贅沢な本だ。
帯まですべてに配慮が行き届いている。

果たして私ごときが持っていてよいのだろうか?

時にそんな貴重な品が手元にやってくることがある。
この本がまさにそれである。
不思議な巡り合わせ?
どうして誰も気付かなかったのか?
誰も手に取らなかったのか?
縁があった、で片付けてよいものか?
ほかに相応しい人がいるだろうに、とも思う。
もちろん、私のところに来てくれて嬉しい。
なんども手に取って、眺める。
その度に頬が緩む。
妻が「よかったね」といってくれる。
嬉しい。
フフフ。


詩集
妖精の詩
an anthology

今井とおる
金子みすゞ
大関松三郎
中原中也
小熊秀雄

発行:有限会社ザイロ
発売:光琳社出版
1997年発行


ちなみに、平林奈緒美は手を尽くしたあげくに見つからず、思わぬ展開の末、葛西薫からじきじきに頂いてしまうのだった。



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