わが家の近くにある手打ちそば屋のはなし。
そこは雑誌に紹介されるような店ではないし、遠方からわざわざ足を運ぶ程の価値があるとも思わない。
でも普通に美味しくて、近所にあると何かと助かるという類いのそば屋である。
初代はごくごく普通の街のそば屋だったのだが2代目がどちらかで修行して手打ちを売りに再出発したのだ。
店の雰囲気も本格派一歩手前ってカンジに改装してね。
その上、値段が手頃なのだ。
そんなわけで結構繁盛している。
外出からの帰り、疲れちゃったので夕飯はここで済まそうと一家で入った時の事。
その日はなんだか薄ら寒かったこともあり、皆一様にあたたかいそばを頼んだ。
すると注文聞きのおばちゃんが言った。
「あったかいのも悪くはないんだけど、うちは手打ちでやってるんだから冷たいのにしなよ」と。
確かにおっしゃるところはよく分かる。
お店の人としてきちんと美味しく味わって欲しい気持ちはよく分かる。
温かくしちゃうと味も香りも損なわれてしまうからね。
でもこっちだって温かいそばが食べたい時があるのだ。
なんで、「とりあえず温かいのお願いします」ってことにした(笑)
まあおばちゃんがそのときどう思ったかは分からない。
でも、おばちゃんにそう言われた上で温かいの頼むこちらの気持ちも察してほしいものだ。
ってどうして客がおばちゃんに気を遣うんだろうね(笑)
温かいのズズっとすすってその後一家で冷たいの頼みました。
やっぱ冷たいの美味しいねってせいろを3枚くらいずつ頂きました。
ウマイウマイ。
あの日は冷えた上に相当お腹も空いてたんだろう。
特別美味しかった印象がある。
寒い日は、身体温めてからツルっと冷たいのって相当いいかも。
それにしてもこのお店、不定期によく休む。
結構頻繁に。
感覚としては週1以上あるのではないか。
手打ちだし、小さなお店だし、人を使ってる風でもないので、その日打った分が終わってしまうということもそれなりにあるだろう。
でもそれならそうと張り紙でもしたら良いのに。
不思議なお店である。
お読みの方にお断り。
皆さん誤解なきよう。
私はこの店、嫌いじゃない。
いや結構好きなんだってば、ホント。