ROCK AND ROLL WILL NEVER DIE |
09:23 |
ロックに最も必要な要素ってなんだろう?
私にとって、を一言で言うならば「カッコイイ」ってことが重要だ。
ルックスがいいとか、曲がいいとか、いろいろあるけれど、すべては「カッコイイ」に集約される。
では、カッコイイってどういうことだろう?
これって案外説明が難しい。
なぜなら自分の主観でしかないし、カッコいいの定義が日々移ろっているのだ。
日替わりとまではいかないけれど少しずつ変化している。
カッコいいと思っていたものがそれほどでもなくなったり、それほどでもなかったものがとてもかっこ良く見えだしたり。
年を取るにつれて、派手で分かりやすい格好良さから内面からにじみだす格好良さに惹かれるようになってきていると思う。
ニール・ヤングを初めて聴いたのは大学生の頃だから90年代前半のこと。
やさしいヴォーカルとギターの異様なまでのヨレ具合に衝撃を受けた。
あのルックスにもね(笑)
ガシガシと堅いギターカッティング。
歪んでいるのにどこか甘い余韻の危険なソロの音色。
ファルセットのような、心もとないような細い唄声。
この世界はなんだろう。
このおっさんはヤバい!
一見凄くまともに見えて(聴こえて)どこかがずれている。
正面から見ると普通のスーツ着たビジネスマンなんだけど、すれ違ったら背中にペンキがべったりついてる、みたいな。
そのペンキは事故で付いたというより自分でわざと付けたように見える。
ソロやCSNYやいろいろ作品があるけれど、CRAZY HORSEと組んだ時の破壊力は凄まじい。
ジム・ジャームッシュが撮ったライブドキュメンタリー「THE YEAR OF THE HORSE」。
まるで熊のようなおっさん達がステージの中央に固まって身体を寄せ合うように、ぶつけ合うように演奏する。
異様である。
このおっさんらはマジでヤバい。
戦っている。
戦い続けている。
で、一体何と?