気に入ってるレコードでもふと考えると、これってどこで、いくらで買ったのか全然思い出せない、なんてことが最近多い気がします。
そういうことって忘れないのかなァとぼんやり思っていたのですが、寄る年並には逆らえず(?)すっかり忘却の彼方でございます(笑)
前はもう少し覚えていたような…?
コレクターの方で、きっちり自分のレコードディスコグラフィを付けている方もいらっしゃるようですが、私には無理です。
まるで図書館司書のように番号を振ってデータベースに登録とかね。
それって凄いな。
そのような管理をされていたであろう番号の振ってあるレコードを中古屋さんで手にすることもあり、前のオーナーは何故手放したんだろう? と思いめぐらすこともあります。
ずさんな管理をしている私ですから(笑)どこにいったか分からなくなってしまうモノ、持っていることすら忘れてしまうモノなどもあります。
手元のレコード棚に入るレコードの数は限られているため、段ボールなどに入れてしまい込んだら最後、もう完全にデッドストックです(笑)
よほどのことがない限り救い上げられることはないという無情の世界ですな。
ア〜あ、もったいない。
もちろんそんなレコードばかりではなく、これなどはかなりのお気に入りの1枚です。
これを買ったのは大学生の頃でした。
お金はあまりないものの、時間はいくらでもありますから暇さえあればレコード屋を覗き、真剣勝負でセレクトしていた頃の話です。
OJCの中古盤などはお買い得&名盤揃いで随分お世話になりました。
だいたい1枚千円が目安でしたね。
もっとも今のほうがレコードは安いようで、今私が学生なら1枚500円で探すでしょうね。
そんな中、このレコード「SWEET BLOSSOM DEARIE」は2,000円オーバーという破格の高値にも関わらず、店頭で悩みに悩んで清水の舞台から飛び降りるような気持ちで購入した想い出深い1枚です。
当時八王子に住んでいて、町田のユニオンにバイクで初めて行った時のことでした。
どうして、名前も知らないBLOSSOM DEARIEという女性ヴォーカルものに手を出したのか?
この少し前に購入した、BARBARA LEAをとても気に入り女性ヴォーカルに目覚めていたことが大きく影響したことは間違いないでしょう。
そして、はっきり覚えているのは、このレコードジャケットがまるでスポットライトでも浴びているかのように輝いて見えたことです。
それにしても2,000円オーバーのまったく知らないヴォーカル盤を何故?
一つにはジャケット。
特に裏ジャケのかっこよさかな?
今見ると、フィリップス系イギリス・フォンタナからリリースされた、60年代スウィンギン・ロンドンの雰囲気が感じられるなかなかの出来映えです。
もう一つは、帯の殺し文句。
「少女のような可憐な唄声で、根強い人気のブロッサム・ディアリーが60年代に
残した最高傑作として定評のある名盤」
とくれば、カワイイ声好きの私は買うしかないでしょう。
小さなクラブでの親密な雰囲気の中、彼女の弾語りがおしゃべりがふんわりと暖かくて、針を降ろした瞬間からこのレコードに夢中になってしまいました。
なにより、BLOSSOM DEARIEのヴォーカルが可愛らしくて、ジャズからボッサからポップなものまで、スタンダードからオリジナルまで、さっとBLOSSOM色になってしまう素晴らしさ。
このレコードではフランス語で歌っている曲は入っていませんが、これがまたいいんだよなァ。
これから夢中で彼女のレコードを集めだしましたね、猛然と。
以来私のファイバリット女性シンガーとして愛聴し続けております。
なにしろ、娘が生まれた際には、BLOSSOM DEARIEにちなんで名前をつけたくらいであります。
その娘が先日6歳の誕生日を迎えました。
一緒に楽しく遊んでいたら、もう6年たっていたんだ!(笑)
うまく伝わらないかもしれませんが、子供達に私は育てられている、という風に感じています。
娘(と息子;4歳)が私を父親にしてくれて、成長させてもらっているのです。
子供って楽しいなァ。
一緒にいられるのって幸せだなァ(笑)
しかし、ホントあっという間でした。
これからも、あっという間でしょうけど。
もっとゆっくりしていられればいいのにと、心から思います。
こんなに早く時間が進んじゃもったいない。
花ちゃんお誕生日おめでとう。
これからも一緒に遊ぼうね。