このレコード、音が良いんだよ。
なんて言葉に反応してしまうのはよっぽど道を踏み外した(?)マニア以外にはいないでしょう。
私もそんな一人なのですが(笑)
だって普通は「音が良いレコード」なんていっても意味分からないですよね。
モノラル録音が云々とか、ステレオ盤がどうのとかいわれてもなんのことやらさっぱりですよね。
音楽を好きな人は多くても、音や音色にこだわるなんてごくごく一部。
オーディオに夢中だなんて、ねえ(笑)
本日のこのレコード「Belafonte at Carnegie Hall」は、演奏内容もさることながら、TAS Super Discにも選定された名録音な1枚でございます。
「高音質盤」ということで所有している方もいらっしゃることでしょう。
「TAS Super Disc」 って何かというと、米国のオーディオ誌 「The Absolute Sound」が選定する超高音質盤のことなんだそうですが、その雑誌を見たこともないんでまるきりの聴きかじりです(笑)
しかしまあ、なんと1959年カーネギーホール・コンサートでの実況録音なんです。
古い録音ですねェ。
しかし、古さをみじんも感じさせない素晴らしい音楽が詰っています。
目を閉じてこのレコードを聴けばそこにはカーネギーホールの舞台が広がり、ハリー・ベラフォンテが中央で唄っている!
例えば、B-3「MAMA LOOK A BOO BOO」を聴いてみましょう。
小気味よいブラスセクション、ハリベラフォンテのヴォイス、乾いたコンガ、カチンカチン鳴るトップシンバル。
男性コーラスの声の響きからステージの広さが想像されてしまうのです。
バックで演奏しているミュージシャンの立ち位置が見える!
足音や衣擦れまで聴こえるんじゃないかってくらいのリアルさ、といっては大げさか(笑)
このレコードは、街の普通の中古屋さんで掘り出したのですが、2枚組で数百円は安すぎでしょう。
しかしこれが、深ミゾもくっきりでズッシリ重いRCAステレオ盤初期レーベル。
見開き部分にイタミがありますが外側にはコーティングもバッチリのオリジナル(かな?)。
面白いのが、A面の裏にD面、B面の裏にC面があるという、オートチェンジャーターンテーブル対応仕様なんです。
このような仕様は勝手に70年代以降のレコードだと思っていたため意外なカンジもします。
いつ頃からこのようなオートチェンジャー対応レコードがプレスされたのでしょうか?
ご存知の方、是非教えてくださいませ。