「THE PAUL SIMON SONG BOOK」というタイトルからして素晴らしい |
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このポール・サイモンの1st(?)ソロアルバムはいわく因縁のある一枚だ。
その辺の経緯を萩原健太氏がまとめていたので引用させていただく。
64年のファースト・アルバム『水曜の朝、午前3時』が売れなかったことでガーファンクルが
大学に復学。
仕方なくサイモンが渡英し、単身ギター1本で録音した盤だ。
イギリスでは65年に発売されたが、サイモンに無許可だったため即刻回収。
なのに、なぜか69年に日本発売。
その後、74年にサイモンがソロで来日して日本盤の存在を知り、これもまた発売中止に。
本国アメリカでは81年に5枚組LPボックス・セット“Paul Simon: Collected Works”の1枚と
してリリースされたのみ。
以降、収録曲中「リーヴズ・ザット・アー・グリーン」1曲がサイモンの3枚組ベストに収められ
た以外CD化されることもなく幻となっていた曰く付きの盤だ。
とのこと。
2004年になってCD化されるまではコレクターズアイテムとなっていた訳ですね。
国内でもリリースされていたので激レアってほどではないのでしょうけれど。
私はCDリリース時にこの盤のことを知り、聴いてびっくり!
それまで聞き流していた「The Sound Of Silence」や「I Am The Rock」といったサイモン&ガーファンクル(S&G)のおとなしめな曲が、ここでは実にイキイキとポール・サイモン自身のギターと唄で奏でられているのだ。
商品としてよくできたS&Gヴァージョンに対して、ここでは彼の曲の本質を見ることができる。
さまざまな思いを抱えた、怒れる青年としてのポール・サイモン(といったら言い過ぎかな?)が垣間見れる名盤ではないでしょうか。
ポール・サイモン自身は失敗作と考えていたのかもしれませんが、とんでもない、素晴らしいですよ。
なにせ全編荒削りな弾き語りです。
彼の唄もギターもヨ〜ク聴こえます。
萩原健太氏によると、65年に発売されたイギリス盤は即刻回収、となっていますが、このイギリス盤には2種類のジャケットが存在しているんです。
写真はイギリス盤1stジャケットですが、写真は同じで文字の入り方が違うという2ndジャケがあります。
ひょっとすると2ndジャケのほうがレアだったりするかもしれませんね。
そして、日本盤はまた違うジャケットと、なんだかトッ散らかっているレコードです。
まあ、なにせ本人に内緒でリリースされていたってくらいの怪しい(?)モノですからね(笑)
個人的には、イギリス盤の2ndジャケのデザインが一番好きかな。
☆↓おまけヴィデオ↓☆
こりゃ、けっこう凄いことになってるので↓↓↓是非ご覧下さいね。
STILL CRAZY AFTER ALL THESE YEARS かぁ(笑)
しかしポールのアートへのコメントは洒落になってるんですかね?
全然なってないよね(笑)
このへんに二人の力関係が見えるようで…。