古いレコードを買っていると面白いことに気付く。
レコードの内袋のことである。
分からない人のために念のため説明しておく。
レコードは「ジャケット」というボール紙の中に入っているが、ボール紙のジャケットに「そのまま」つっこんでいてはホコリもはいるし、キズも付きやすい。
そのため盤面保護用に「袋」にいれてメーカーは出荷していた。
それが内袋だ。
レコードの時代をご存知の方々には、内袋といえば、半透明のカサカサした袋がすぐ思い浮かぶのではないか。
かんじとしてはスーパーなどにロールでおいてあるポリ袋を厚手にしたようなもの。
いわゆる「日本盤」ではほとんどこのタイプが主流だった。
一時、間に白い紙が封入されていたものがあるが、あれは主にソニーのレコードだった印象がある。
もちろんこのポリタイプの内袋に興味があるのではない。
これがアメリカ盤となると、俄然面白くなる。
紙製の袋に、レコードのカタログが印刷されていたり、写真が入っていたり、レコードの扱い方や、録音方法が図解入りで説明されていたりと様々だ。
特に面白いのが、コロンビアとキャピトル。
それぞれのカタログがジャケットの写真入りで紹介されていたりするのはもちろん、とにかくバリエーションが豊富。
いかにこのレコード会社が儲かっていたかが分かる。
この内袋だけ集めても面白いかもしれない。
そうなると気になるのが、年代のこと。
オリジナル盤にはオリジナルの内袋が欲しくなってくる。
ただ、オリジナルのレコードを買ってもオリジナルの内袋がついてくるとは限らない。
むしろ新しい、ただの白い紙袋に入っている場合やポリタイプの場合のほうが多い。
コンテンポラリーなどではオリジナルの内袋自体、ただの紙袋だったりもする。
コロンビアとキャピトルなどのレコードを買って、カラフルな内袋が入っていると「アタリッ!」ってカンジで大変嬉しい。
問題はそれがオリジナルなのかってことになるのだが、今のところ内袋の年代を判別できるレベルにはまだまだなれそうもない。
あと、ルーレットやプレスティッジなんかでパラフィン紙のものがあり、かなり茶色に変色してるのも「大当たり」だ。
ブルーノートのレキシントン盤なんかはどんなのにはいってるのかな?
興味は尽きない。