今日朝イチで市ヶ谷に用事があったが、9時半には片付いてしまった。
で、靖国神社で骨董市が毎週日曜に開催されているらしいので行ってみた。
幸い今日は骨董市が開催されていた。
以前は毎週のようにこういうところを覗いていたが最近はめっきりご無沙汰だった。
案外こじんまりしている。
20店でてるかでてないかという規模。
じっくりゆっくり見ていくにはちょうどよい。
早速ビクター犬をみつける。
15cmくらいの多分昭和のおわりくらいのもの。
なのに6,500円。高すぎ。
こういう店は他のものもじっくり見る気にはなれない。
店主が不勉強なのだ。修行がたりませんぞ。
このていどのニッパー、1,500円がせいぜいだ。
気を取り直して、先に歩を進めていく。
場所柄か皇室関連や、旧日本軍関連の品揃えの店が目につく。
それとも私がこの場所を意識し過ぎなのか?
考えてみれば靖国神社に立ち寄るのは初めてだ。
バイクなどで通りかかることは数えきれないくらいあったのだが。
ここには太平洋戦争の戦没者が祀られているというが、すべての戦没者が祀られているのだろうか?
私の祖父は太平洋戦争で亡くなっている。
ここに祀られているのだろうか?
境内には、戦友会の旗をかかげている老人の一団がいるかと思えば、中国の観光グループらしき人たちもいる。
観光地というのもなんだが、そんな雰囲気さえあるようだ。
しかし中国の人もここにくるのか。すこし驚いた。
一通り端から端までざっと見て、面白そうだったお店を中心にもう少し丁寧にチェックしていく。
今度はかなり古いビクター犬(約15cm)を見つけるが、3,000円でも手が出ない。
残念だが、最近はレコード買い過ぎなのでそう簡単には手が伸びない。
芹沢けい介のカレンダーを発見。
銀座の民芸店「匠」の名が入ったモノで1963年版。たぶん手摺。
1枚欠けがあるということで5,000円だそうだ。
高いというか、安いというか、私には判断がつかないが、手が出ないのは間違いない。
この辺は私の父が専門なので、ひょっとすると持ってるかもしれない。
ていうか、正真正銘のオリジナルカレンダーをいくつも持ってるはず。
なにせ本人から父への直筆手紙なんかを「ひょっい」とだしてきたりするくらいだし。
ちなみに私も往年の芹沢工房製の団扇をもっている。父からの貰い物だが。
そういえば、私は芹沢けい介の東京の工房にお伺いしたことがある。というのも大学時代の恩師の奥様は芹沢けい介さんの娘で、恩師はその工房を引き継いでいる。
同期の学生達みんなで遊びに行ったことがあった。素敵な器のお土産まで貰ってしまった。それを今でもお気に入りで使っている。
先生はお元気だろうか? 全然ご無沙汰してしまっている。
そうだった。骨董市の話だった。
ほかにも中原淳の版画とか70年代初期のシチズンボウヤ(っていうのか?)とかおもしろいものがあった。
ひさしぶりの骨董市でかなり堪能することができた。
しかし帰り際にみつけたビクター犬はかなりほしかった。
ある店の小ケースの片隅にひっそり鎮座していた、4cmくらいのちいさい銅製(?)のニッパー。
店主も「こんなのはじめて見た」ってくらいのレアものらしい。
私の見たところ、日本のビクター製ではなく、本家イギリス HMV製ではないかと思う。脇腹の肋骨(?)のホネホネ具合や、顔が若干幅広な感じがHMVっぽい。
でも2万円ではさすがに無理だ。残念。
写真は今日の収穫。
中国製の陶器のエンピツ削り(!)。下の部分に削り器が埋め込まれているのだ。
5個200円ということで、10種類以上あった中から選んでバンドを作ってみた。
男女のツインボーカルだが何演ってるかは不明。
それにしても5個200円はちょっと安すぎじゃないか?
お願いしたら箱を付けてくれた。言ってみるものである。