MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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なんじゃこりゃ! 08:43

BOB DYLANのJohn Wesley Hardingは地味なアルバムである。
そう、地味ながら素晴らしいアルバムなのである。
じっくり腰を据えて聴き込む価値のあるアルバムである。
しかしこのジャケットは何だろう?
写真をごく普通に配置したかに見える。
今回オリジナル盤の入手をきっかけに、じっくり鑑賞させてもらった。
そして思った。
この写真は一体なんだろう?

一見したところ、ごく普通のスナップ写真に見える。
こんなに普通の写真をなぜジャケットに使ったのか、と疑問に思う。
ディラン本人にとっては想い出深い写真なのかもしれない。
むしろそうであってほしいと思う。
つまり、ディラン本人の強い要望でこれに決まったというなら納得がいくというものだ。
私を納得させたところでどうなるものでもないのだが(笑)

真ん中に写るディランが笑っている。
リラックスした良い笑顔である。
しかしこの笑顔は発売当時(67年12月)話題になったのではないか?
なぜなら当時の彼は、硬派で真摯なアーティストというイメージではなかったか。
それまでのジャケットにも毎回厳しい表情で彼は写っている。
ところが今回のジャケットでは笑っているのだ。
このリラックスぶりにファンは驚いたのではないかと想像する。

次に笑顔のディランがどんな服装しいているのかと視線を落とすと、唐突にテンガロンハットが現れる。
ディランの股間にテンガロンハット?…これは何だ?
どうやらディランの前に誰かが座っているようなのだ。
「この写真は大きくトリミングされてるんだ」ということに気が付く。
ばっさり切り落とされているが、少なくともディランの前に1列、後ろも1列人がいる案外多人数の集合写真だったようなのだ。

続いてディランのまわりの人物を見る。
左右の2人はその顔立ちからおそらくインディアンであろう。
これはインディアン居留地で撮ったものではないか、と推察する。
バイク事故で隠遁生活を余儀なくされた時期に訪れたのだろうか。
しかし、ディランの後ろからひょいと顔を覗かせている眼鏡の人物は何者だろう。
私にはごく普通のおじさんに見える。
インディアン的大人物、あるいは大酋長だったとしてもこの写真からそれを伺い知る事は難しい。
眼鏡姿のインディアンというのにもちょっとした違和感がある。
随分昔のことだがダライ・ラマ14世を初めて見た際にも同様の違和感を感じたことを覚えている。
これは多分に私の偏見ゆえなのだが…。

ディランの左右の2人も顔立ちこそインディアンだが、よく見ると服装がまったくでたらめではないか。
向かって左は女性だろうか?
テーラードジャケットの首元にストールを巻いている。
そのストールはなんとオームマークが入ったインド風。
帽子だってこれがインディアンのものだろうか、と疑問は膨らむ。
右の人物(男性?)の帽子も一見テンガロンハットかと思うがよく見ればなんというか、海賊風?
羽織ったガウンの生地は別珍だろうか、腰に縛ったロープもなんだか微妙。
どこにもインディアン的要素はないように思えてくる。
見れば見る程おかしな写真に見えてくる。

そしてこのアルバムがリリースされたのは、サイケデリック一色だった67年ということを思い出して欲しい。
ビートルズが「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」、ストーンズが「Their Satanic Majesties Request」をリリースした、そんな時代だ。
この時代遅れともいえる地味なモノクロジャケットで新作をリリースしたディラン。
一体なんだ?(笑)
どんな狙いがあったのだろう?
ルーツ回帰?
バイク事故で隠遁していた時期、ウッドストックのスタジオに一緒にこもったミュージシャンたちが「THE BAND」としてデビューするのは、翌68年のことである。

「All Along the Watchtower」「I'll Be Your Baby Tonight」あたりを目当てに買った人はこのアルバムの地味さ加減に驚くかもしれない。
シンプルな楽曲にシンプルな演奏である。
簡素な、といっても良いだろう。
しかし、しみじみ良いレコードだと思う。
これまでの諸作にある彼の攻撃性が影を潜め、どこか内省的で抑えた表現が目立つ。
つまり秋にぴったりなアルバムではないだろうか。
ボブ・ディランはいつでも「声」を第一に聴かせるアーティストだと思うが、この録音がまた彼の声をとてもよく伝えてくれるのだ。
気持ちにすっと入ってくる。
彼の声、ギター、ハーモニカ、ピアノ。
それにドラムスとベースというこれ以上ないシンプルな形態も新鮮だ。

しかしこの地味さで全米2位、全英1位。
当時のディランって凄まじい人気だったんだなァってことに気付く1枚でもある。


JUGEMテーマ:No Music, No Life
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Comment








カツさん、貴重な情報ありがとうございます!
これってほとんど知られてない情報じゃないですか??
ウィキペディアでも「アメリカ先住民と共に立つアルバムのカバージャケット」とありますし、ネットで読めるのは大むねその情報のバリエーションだし。
しかし、インド・ジプシー・バンド「バウルズ」のダス兄弟との記念写真だなんて!
インディアンはインディアンでも、アメリカン・インディアンではなくリアル・インディアンだったとは驚きです。

ということはこれはウッドストックで撮られたのでしょうね。
もしかしてアルバート・グロスマン自身が撮ったとか?
それゆえこのジャケットに使われた、というのなら経緯としては分かり易いんですが。

しかし、私の個人的な疑問に端を発したどうでもいい感想文に、カツさんから激レア情報を頂けるなんて!
本当に感謝いたします。

60年代のディランのアルバムでは最も評価が地味な気がしますが、聴けば聴く程良いアルバムです!
posted by mono-mono | 2009/10/06 10:43 PM |
「ジョン・ウェズリー・ハーディン」は、初期ディランの傑作ですね。カントリー・ロック誕生を予感させ、ロック・ミュージシャンにルーツ回帰を促したアルバムともいっていいですね。ジャケット写真は、インド・ジプシー・バンド「バウルズ」のメンバーとの記念撮影です。なんでもポラロイドで撮られたといわれております。
 ディラン・マネージャー、アルバート・グロスマンお気に入りのバンドだったようで、アルバートの自宅があったウッドストックに住ませたようです。ディランとザ・バンド(ホークスの頃)との地下室のセッションが行なわれた時期に、アルバートのこころを癒すジプシー音楽を提供したとか・・・。写真の若い2人は、メンバーだったラクスマン・ダスとプルナ・ダスという兄弟です。後ろのメガネをかけたオッサンは、分りません。
 そうそう収録曲で「漂流者の逃亡/Drifter's Escape」に注目してください。この曲は、カントリーの巨人、ハンク・ウィリアムズのホワイト・ゴスペルに触発されたものです。ハンクは、「ルーク・ザ・ドリフターズ」と名乗り、MGMレコードに極上のホワイト・ゴスペル・ソングを遺しております。これってあまり語られないのですが。ディランって、アメリカン・ミュージックに精通してますね。
posted by @katsu | 2009/10/06 5:26 PM |
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