MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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古さとは? 新しさとは? 11:05

かつては、「新しい音楽」が「新譜」とイコールだった。
私が十代だった80年代には、10年前の音楽は「古い音楽」だった。
数年前のヒット曲ですら「過去の音楽」だった。
「過去の音楽」を聴けば「ふるくさいなあ」と感じたものだ。
「過去の音楽」は、聴く価値が無いと思っていた。
当時は、ビートルズだってそうとう時代遅れに聴こえた。

CDという新しいメディアががでてきてレコードは過去のものになりつつあった。
ニューミュージック、ニューメディアと言われた時代である。
音楽に限らず、過去つまり「オールド」は「ニュー」に置き換えられるべき不要なものだった。
最先端の音楽は、それまでの音楽を古色蒼然とさせる仕掛けにみちた「商品」だった。
音色も、音質も、新旧の差は歴然としていた。
新しいことが絶対的に良いと思われていたし、新しくなければダメな時代だった。
この感覚はみなに共有されていた。
皆がそれを信じていた。
そのときはだれもそんな呼び方はしていなかったが、今その時代は「バブル」と呼ばれている。

そんなバブルの85年に私は高校生になった。
私は「古い音楽」に出会った。
パンクである。

ガツンときた。
はじめは、かなり昔の音楽を聴くような気がした。
当時にしてたかだか10年くらい前の音楽だったが、10年前が「はるか昔」を意味した時代だった。
でもパンクは私にとって新しかった。
当時のヒット曲には無い「何か」を感じた。
当時の「新しい音楽」よりも、私は「古い音楽」に魅力を感じたのだ。
私のまわりには「古い音楽」を聴く友人はほとんどいなかった。
その頃、中古レコード屋の存在を知った。
中古レコード屋に通ってなけなしの小遣いから月に1、2枚のレコードを買った。
新品のレコードを買うより安いのが嬉しかった。
廃盤になっていて新譜屋さんでは手に入らないレコードもあった。
「古い音楽」を古いレコードで買うことは、とても特別なことだった。
そんなレコードを売っている中古レコード屋も特別な存在だった。
中古レコードを買うことは、誰かに自慢したくなるようなことだった。
古い音楽を聴くことも、誰かに自慢したくなるようなことだった。
どんどん時代をさかのぼって音楽を聴くようになった。
ビートルズやストーンズの音楽が輝きだした。
それよりさらに「古い音楽」にで出会うのにも、さほど時間はかからなかった。

5月初めに私はこんなレコードを買った。
子どもの日があったから、ではないがピート・シーガーが歌う童謡集である。
そうだった、ピート・シーガーは今年の1月に亡くなったのだった、合掌。

  AMERICAN GAME AND ACTIVITY SONGS FOR CHILDREN
  sung by PETE SEEGER
  FOLKWAYS RECORDS (FC 7002)

これはアメリカのフォークウェイズレコードから62年にリリースされた10インチ盤。
フォークウェイズレコードというレコード会社は大変に丁寧な作りで有名だが、このレコードにもきっちり三つ折りの歌詞カードが付属している上に、ジャケットにはレコード盤と歌詞カードをおさめる仕切りがある。

少年少女がダンスしているラフスケッチ風ジャケットデザインにもひかれたのだが、家族に非常に不評で驚いた。
怖い、気持ち悪い、ビミョ〜とかさんざんな言われっぷり。
そうかなあ。

ピート・シーガーが自らのバンジョーやギターで弾き語る、くちぶえを吹く。
手拍子のみになったり唄だけになったりもする。
ときに足踏みだって聴こえる。
非常にシンプルなフォークソング集である。
あ、これ知ってる、という歌がでてくる。
例えば「YANKEE DOODLE」。
日本語の歌詞がついて、唄ったり聴いたことがある、良く知った歌だ。
チビ達がスマホをいじる手を止めて、「これって英語の歌だったんだ」とつぶやく。
ところでこの曲なんだっけ?
「アルプス一万尺だ!」
愉快である。

いまや古いも新しいも無い時代、といって良いのではないか。
たとえ作られた時代が古くても新しくても関係ない。
それを受け取る人にとって価値があるかないか、という問題なのだ。
あなたにとって「未知のもの」で、あなたにとって価値があれば、それは「新しいもの」なのだ。



JUGEMテーマ:No Music, No Life
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Comment








goldenblueさん、どうも。

お互い年のせいはあるにせよ、新しいものが魅力的でなくなっているのは否めないと思うのです。
過去の単なる焼き直しでは満足できないのです。
でも、数は少ないながら新しくて良いものってあるじゃないですか。
若い魅力的なタレントもたくさんいますし(笑)。

「ゾンビが踊っているハードコアパンクのレコード」
的確な表現すねッ(笑)。
goldenblueさん最高です!
posted by mono-mono | 2015/05/22 10:42 PM |
mono-monoさん、こんばんは。
新しいものに魅力を感じなくなったのは、自分が年を重ねたからなのか、時代が成熟したからなのか。
新しいものに魅力を感じなくなったのか、新しいものが魅力的でなくなったのか。
まぁ年のせいですよね。
テレビに出ている若いタレントの見分けがつかなくなってきました。親がそんなことを言ってたとき、馬鹿にしていたのに。

僕ももっぱら古い音楽しか聴いてないです。
新しくても80年代、興味深く新たな発見があるのは50年代、40年代、30年代・・・自分にとっては新しくからいいのです。

で、このレコードのジャケットは・・・ご家族のご意見がまっとうだと思います(笑)。
ゾンビが踊っているハードコアパンクのレコードかと思いました(笑)。


posted by goldenblue | 2015/05/20 9:05 PM |
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