MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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しりとりのような映画鑑賞 22:27

「パリの恋人」をご存知だろうか。
オードリー・ヘップバーン&フレッド・アステア主演のミュージカルコメディ映画である。
「ロシュフォールの恋人達」と並ぶ私の大好きなミュージカルなのである。
ヘップバーンの可憐さと可愛さがとても印象的である。
全編に渡るアステアの着こなしと素晴らしいダンスがとても印象的である。
もう言葉で言い表せないくらいの傑作映画である。
監督は「雨に唄えば」「掠奪された七人の花嫁」「踊る大紐育」といった傑作ミュージカルを手がけたスタンリー・ドーネン。
公開は57年。
ストーリーはこんな具合。

グリニッチヴィレッジの古書店で働くジョー(ヘップバーン)は、共感主義者である。
彼女の夢は、パリに行って共感主義の元祖であるフロストル教授と語り合うことである。
(この辺りは実存主義のサルトルをもろに感じさせる。黒主体のジョーの服装もまさに)
店番をしていたある日、ファッション紙の撮影に巻き込まれる。
そこでカメラマンのディック(アステア)の目に止まり、ファッション紙のメインモデルに大抜擢されることになる。
ジョーはファッションには興味がないどころかむしろ敵意を持っているが、撮影でパリに行ける聞き大喜び。
果たしてパリでの撮影はいかに???

今回うちのちび達と見たのだが意外なくらい楽しんでくれてとても嬉しかったなあ。
「パリの恋人」はつまり小学校低学年でも楽しめるくらいにシンプルなストーリなのだ。
歌と踊りのシーンがなければもっと良いのに、とはちび2号の小1男子な意見である(笑)

で、この映画のどこがブログタイトルのような「しりとりのような映画鑑賞」なのか?

まずは、8月18日の記事でリンクしたフリッパーズギターのヴィデオクリップの元ネタがこの映画なのである。
扇形の壁にならぶカラフルな扉はさまざまなところで引用されているがこの「パリの恋人」がオリジナルである。
(と書いたがこれも引用だったらどうしよう:笑)
そして続く8月22日の記事では、「Brian Wilson Reimagines Gershwin」を取り上げたが、この「パリの恋人」は全編ガーシュインの曲が使われているからなのだ。

これらに続く記事として「しりとりのような映画鑑賞」をアップ出来れば良かったのだが、気付ば1カ月ちかくたってしまった…トホホ。


最後にこの映画のさわりだけでもご覧あれ。









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MAN ON WIRE 09:19

「マン・オン・ワイヤー」を見た。
良質のドキュメンタリー映画にして現代のおとぎ話だ。
綱を渡る男の情熱の物語であり、自由を讃える物語である。
そしておとぎ話の裏には、語られることのないストーリーがある。
それを感じるための映画なのかもしれない。

フィリップ少年は新聞でツインタワー計画のことを知る。
ここの間に綱を張って渡りたい!
フランスの夢見る少年はそのことを胸に刻み成長する。

時が経ち、少年はツインタワー計画が実現されつつあることを知る。
NYへ何度も行き、完成間近のワールドトレードセンターへ忍び込む。
計画を練る。
いかにして機材を運びいれるか。
いかにして綱を張るか。
周囲は彼の情熱に巻き込まれていく。

いよいよ計画を実行に移したそのとき起きる予想外の出来事。
そして…!

地上約400メートルの綱の上を渡る。
45分間の夢の時間。
彼は夢を叶えた!

綱を渡ったプティももちろん素晴らしいのだが、彼の夢に協力した仲間達に心を打たれる。
彼らの協力なくしてフィリップの夢は決して実現しなかったのだ。
知らぬ間に夢想家に巻き込まれていくごく普通の人たち。
圧倒的な存在に巻き取られ、引き寄せられた。
しかしこの成功を境に彼らの友情は決定的に変質してしまう。

この映画のもう一つの主役は間違いなくワールドトレードセンターである。
天空400メートルにそびえたツインタワーである。
9.11、あの日、儚く崩れてしまったあのワールドトレードセンターである。

少年が無邪気な夢を叶える物語の背景に、ツインタワー計画があり、建設が進んでいく2棟のビルディングがある。
青年となった彼がそのビルに綱をかけ、渡る。
少年時代からの夢を叶えるおとぎ話。
しかし叶えた夢の先にも物語は続いている。
でも決して、「夢の先」の物語は語られることはない。

彼らの友情のその後も。
ワールドトレードセンターのその後も。

「マン・オン・ワイヤー」を見た。
綱渡の男を中心に据えた、良質のドキュメンタリー映画にして現代のおとぎ話だ。
そしておとぎ話の続きには、語られることのないストーリーがあるのだ。









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欲望(BLOW-UP) 20:28

あれは1994年、私が大学を卒業し六本木にある会社で働きはじめた頃のこと。
ある日の六本木駅周辺、やけにイルフォードの箱を持った人が歩いてるなァと思った。
六つ切りの印画紙が100枚入ったボックスだ。
20代のおシャレな女性が多いようだった。
まだオリーブ少女なんて言葉がかろうじて生きていた頃だっただろうか。
写真ブームでモノクロ写真を自分で現像する人が増えている、とはとても思えない。
しかしイルフォードの箱を持つ人たちを見かける日が続き、ますます、なんで?と気になった。

シネヴィヴァンでリヴァイバル上映していたミケランジェロ・アントニオーニの「欲望」を見に行ったら、あっけなくその謎は解けた。
その映画の会場で、パンフレットやポスターをイルフォードの箱に納めて販売していたのだ。
な〜るほど、そういうことか。
それが今回の写真の代物という訳。
これにはパンフレットとポスターしか入っていないため、持ち歩くと中でからから揺れ動いて頼りないカンジだったことを思い出す。

映画の内容は、スウィンギンロンドンの風俗満載。
映像は抜群で音楽も素晴らしい。
でもストーリーは何がどうなっているのやら。
しかし当時の私にはバッチリOKの作品だった(笑)
サントラもすぐ買ったし。

 ヤードバーズのパフォーマンス。
 あの有名なフォトセッションシーン。
 ジェーン・バーキンはどこ? あ、そこか(笑)
 ヴァーヴのTレーベルもこれ見てぐっときた。でもそんなとこ誰が見てるんだ?(笑)
 ボールのないテニスシーン。

どうしてこんなものを今引っ張りだしてきたかといえば、小西康晴の「これは恋ではない 小西康陽のコラム1984-1996」を読んでいたら、このイルフォードの箱はコンテンポラリープロダクションがデザインしたって書かれていたのだ。
そこで久しぶりに探してみたのだ。
なるほど信藤三雄のデザインだったのか、と今更ながら確認したという次第(笑)

なんてことをしていたら「欲望」のポスターを張っていた当時の部屋の様子なんかを思い出してしまった。
懐かしい。
目黒川沿いの3階建ての古アパート。
鉄骨むきだしの外階段がついていて一目で気に入って住むことを決めた。
午後中ずっと日が目一杯当たる3階の角部屋なので、なにしろ夏は暑かった。
エアコン無しで一夏過ごしたけどそれが限界で翌夏にはエアコンを取り付けた(笑)

そこは駅から10分くらいのところなのに川沿いに続くアパートへの道はさびれた雰囲気があって好きだった。
駅からだんだん寂しくなっていって、無機質なコンクリートの壁に囲まれた工場の横を抜けるんだ。
アパートのちょっと先には関東麻薬取締館事務所なんてけったいな場所もあった。
そこにはあのポール・マッカートニーが捕まった際に泊まってたという話だ(笑)
その隣には自衛隊の化学研究所というこれまた不気味な古い建物もあった。

しかしそのどれもが今は無い…。
アパートは建て替えられ、関東麻薬取締館事務所は移転し、自衛隊の化学研究所は草花のあふれる公園になってしまった。
すべては昨日のことのようなのに随分時は経ってしまった。
回想する私の頭の中に流れるBGMはやはり「欲望」から選びたいところ。
ディーライトがベースラインをサンプリングした「Bring Down The Birds」で決まりッ!
しかし渋谷系なんて遠い昔の話だなァ。





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素晴らしきミシェル・ゴンドリーの世界 07:30
今回はミュージックヴィデオをYouTubeから選りすぐってのご紹介です。
私の大好きなフランス人ディレクター、ミシェル・ゴンドリーの作品を集めてみました。
今や映画監督として成功しております。
確かアカデミー賞もとってます。
しかし、お恥ずかしいのですが私はそちらをほとんど知りません。
なかなか映画を見に行けないし、レンタルしても途中で寝ちゃうし…。
スイマセン。

ときどき彼のミュージックヴィデオ作品を見たくなるんです。
ファンタスティックにしてワンダフル。
カラフルでドリーミーでスタイリッシュ。
なのにどこか笑えたり、ブラックユーモアを感じたり。
是非とも以下のクリップをご覧頂き、気に入っていただければ幸いです。
あっと驚くアイディア満載です。

ミシェル・ゴンドリーのことをご存じない方も多いことでしょうから、ますは彼のショートコント的ヴィデオをご覧下さい。
これはミュージックヴィデオではなく、小ネタですけど。



いかがでしょうか。
つかみはオッケーでしょうか。
ちょっとどぎついというか、たわいもない(?)ユーモアですが、うちの子も大喜びでした(笑)
卒倒してしまった奥さん(?)をあわてて介抱するところがニクイところです。

小ネタはこのぐらいにして、彼の本領発揮のミュージックヴィデオに行ってみましょう。
何からいこうか迷うところですが、強烈なインパクトのこいつをご覧下さい。
The white Stripesというバンドの楽曲、キャラクターとも最高にマッチした素晴らしいヴィデオです。
The white Stripes - Hardest Button to Button



どうです!
カッコいいでしょ。
ロックでしょ。
この曲を聴けばこの映像が浮かんできてしまいます。
ドッドッドッドッ、と。
キレキャラのこのバンドらしさも最高に伝わってきます。
続けて同じく、The White Stripes の The Denial Twist です。



これまたどこまでまともで、どこまで歪んでいるのか、不思議な世界です。
どうやって撮影したの?って思いますね。
YouTubeにはメイキング映像もあったりしますので探すと楽しいですよ。

次も素晴らしく楽しいヴィデオです。
まさに映像の魔術師!ってカンジっす。
曲は、Kylie Minogue の Come Into My World です。
不思議だなァ、楽しいァ。



ほんとどうやって撮影してるんでしょうね。
Kylieのポップさ、カラフルさ、キュートさ満載の万華鏡といった趣です。
最初は普通に見ていると。
おやァ?
エエッ!
っと思わずのけぞってしまう。
これが彼の代表作といって良いでしょうか。
素晴らしすぎて笑ってしまいます。
誰かにお薦めせずにはいられない傑作です。
「ねえ、このヴィデオ知ってる?」ってカンジ(笑)

ここまでおつきあい頂いた方はもうミシェル・ゴンドリーの虜になっていることでしょう(笑)
YouTubeで「Michel Gondry」で検索してみるといろいろと出てきますんで、お楽しみ下さい。
私の好きなのを続けてチャチャっと貼っときますんでご覧下さい。
ここに貼ったヴィデオはどれも少し古めのネタばかりなんですけど(笑)
とはいえどれもが楽しいのなんのって、素晴らしすぎますから。
彼の作品は日本人アーティストの元ネタになってる風でもあります(笑)
やりたくなっちゃう気持ちよ〜く分かります、よね?


Cibo Matto - "Sugar Water"




Chemical Brothers Let Forever Be




Daft Punk- Around The World




Chemical Brothers - Star Guitar





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GIMME SHELTER 22:46

この映画「ギミー・シェルター」は、ストーンズにとっての69年という激動の時代を記録したドキュメントである。
「オルタモントの悲劇」を克明に記録した映像としてもロック史にその名を残すであろう。

私はこの映画を見たことがない。
その断片をYouTubeで見ることは出来るが、恐ろしくて核心の「アンダー・マイ・サム」は見る気がしない。

なにしろそこでは現実に血が流れたのだ。

この悲劇的なコンサートがどのように企画され、なぜヘルズ・エンジェルスが警備にあたったのか?
若者はなぜ拳銃を持っていたのか?
彼はなぜそのような場所で拳銃を取り出したのか?
誰かを撃とうとしたのだろうか?

なぜ君は殺されなければならなかったのだろうか?

私の生まれた69年、ウッドストックでのにぎやかなばか騒ぎの裏で、時代は急速に冷え込んでいたようだ。
はからずもこの映画はその状況を象徴しているような気もする。
よく知りもしないくせにそう思う。

70年代に入ると、表面的には静かでありながら揺れる想いを淡々と表現するシンガーソングライターと呼ばれる若者に注目が集まった。
「愛と平和」「夢」の60年代から、「パーソナル」で「身近な世界」に共感を寄せるようになっていった70年代なのだ。

それはどこか今の世界に通じるような気もする。


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