ひとりWILCO | 07:41 |
THE WHOLE LOVE | 20:33 |
みなさ〜ん、忘れちゃいませんか?
ウィルコの新作がリリースされていますよォ〜。
早く手に入れないと■□なことになりますよォ〜!
なんてネ(笑)。
しかし、■□なことって何だろう?
そう、WILCOの二年振りの新作がリリースされました。
待ちに待ったニューアルバムです。
考えてみれば、彼らが今の6人のメンバーになってから三枚目のリリースです。
メンバーが固定されている期間がWILCO史上もっとも長いのではないでしょうか。
今作においても作詞作曲はすべてジェフ・トゥイーディとなっていますが、彼の各メンバーへの信頼が随所に聴き取れるような気がします。
特にリズム隊のジョン・スティラット(b,vo) 、グレン・コッチェ(ds) への全面的な信頼を感じます。
一曲目の「ART OF ALMOST」は、ジェフが得意とする、テンポは決して速くないのに疾走感を感じさせるハードな曲です。
これまでとは少し印象の違いを覚えました。
それがどこにあるのかと考えて、リズム隊が主役と言える仕上がりになっていることに気付きました。
ある意味ハードバップジャズのようにリズムが主体となっているといったら言いすぎでしょうか。
グレン・コッチェのシンバルワークが、ジョン・スティラットのうねるベースがぐいぐいと曲を疾走させるのです。
アルバムを通してネルス・クライン(g) には要所で完全に自由な空間が与えられています。
パトリック・サンソン(key, g) は共同プロデューサーに名を連ねています。
では、マイケル・ヨルゲンセン(key) は?
彼は完全なる黒子にしてリズム隊の一員と考えるのが一番しっくりきます。
彼らリズム隊の三人を現代の「オール・アメリカン・リズムセクション」といったら誉めすぎでしょうか。
webサイトでの全曲試聴は我慢していたので、まだ聴き込んでいない段階なのですが、このアルバムの印象は「アメリカン・ロック!」というカンジです。
WILCOはそもそもアメリカン・ロックじゃん、とあなたがおっしゃるのなら確かにそうかもしれません。
しかしこれまで「オルタナティブ」な雰囲気を多分に感じさせる音作りをしてきた彼らが、今作において初めて「オルタナティブ」な要素より、曲そのものの輪郭を際立たせたよう思われるのです。
際立たせたというと言いすぎかもしれません。
平等に扱ったと言ったほうが良いかもしれません。
もちろんもちろんいつだって、ジェフ・トゥイーディの書く曲はギター1本で成立するしっかりとしたメロディが核となっています。
だからこそ、これまでは曲に頼り切らない音作りを行ってきたのでしょう。
ジェフ・トゥイーディは、今回のニューアルバムの制作にあたって何かを吹っ切ったようです。
「WILCO」に対して必要以上に追い込んでいた自分を解放することが出来たようです。
インタビューでそのように語っているのを読みました。
つまり、セルフタイトルをつけた前作以上に「WILCO」なニューアルバムという訳です。
ではじっくりと聴き込むことにしましょう。
みなさんも、是非聴いてみてください!
個人的にはボーナスディスク付きの限定盤をお薦めいたします。
ボーナスディスクはDVDではなく4曲入りのCDです。
56ページもあるブックレット付きです。
こだわりのデザインがとても良いです。
あと、クレジットをみていたら、マスタリングはボブ・ラディック※でした。
CDに「RL」の刻印は入ってません(実は未確認:笑)。
いやあ、さすがWILCO、分かってるなァと思って過去のアルバムクレジットをみてみたら、ここ3作くらいは
すべてボブ・ラディックでした。
分かってないなあ、自分(笑)。
※ボブ・ラディック
数多くの名盤制作にかかわっているマスタリングエンジニア。
彼がマスタリング&カッティングを手がけたレコードの内溝には「aterling RL」という刻印が入っている。
WILCOのドーナツ盤 | 20:49 |
Exclusive Wilco Song | 22:57 |
BLUE SKY BLUE | 16:32 |
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