MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| - | - | - | posted by スポンサードリンク
「SMiLE」について思ういくつかのこと 11:40

誰も言わないのか、誰も思っていないのか、あるいは気付いてないのか、言ってるけど私が知らないだけなのか。
誰も言わないのなら、思い切って私が言ってしまおう。
あなたがこれを読んで的外れだと思うならそれで良い。
国内盤2枚組ボックスを買った私の考えをここに記す。

こんな「SMiLE」に不満は無いのか?

まずはシールのこと。
アマゾンから届いたモノにはなぜか、シュリンク上についてるはずのシールが無い。
どうしてだろう?
いくつかのブログで見る限り、黄色地に英文の書かれたシールがついてるはずではないのか?
また、水色に白文字の日本語のシールがついてるはずではないのか?
張り忘れられたのか??
あるいは輸入盤を国内で販売するときのみこの仕様なのか?
大問題である。

ジャケットの上に記された「NEW IMPROVED FULL DIMENTIONAL SOUND」の文字はどうだ。
これは当時準備されていた、オリジナルのジャケットを正しく踏襲しているのだろうか。
私の持ってるブートでは「NEW IMPROVED FULL DIMENTIONAL STEREO」と書いてある。
最後の単語は、「SOUND」と「STEREO」どちらが正しいのだろうか。
そもそもフォントもまったく異なっている。
また、今回のCDでは「NEW IMPROVED」の部分のみ青文字になっている。
この違いは何なのだろうか。
きちんと検証されてこのようになっているのか?
はたまた、担当デザイナーがこうした、というだけの結果なのだろうか。
この点大いに疑問と不満が残る。
今回収録内容は基本的にモノラルであり、それゆえ「STEREO」表記はやめたということももちろん予想できる。
しかし、しかし…。

担当デザイナーといえば、ボックスの裏側とブックレットの表紙に描かれた「SMiLE」の文字について。
これはいただけない。
オリジナルジャケットに描かれた文字のシルエットをアレンジつまり加工して使っているのだ。
これこそ担当デザイナーが勝手に作っている。
そしてポスター。
ジャケットをそのまま拡大すればいいのに、グループ名とタイトルを拡大している。
これらを好意的に評価する人もいるのだろうけれど、私にはまったくいただけない加工だ。
なぜならこれは「SMiLE」なのだ。
あの「SMiLE」を世に出すのだから、制作するには元の作品に対する理解と敬意が不可欠である。
オリジナルを加工することなく再現してもらわなければ困る。
デザイナーがアイディアを出すことはもちろん仕事ではある。
レコード会社の制作責任者はデザイナーのアイディアを取捨選択して、ダメなところはダメときっちり仕切らなければいけない。
「君の考えも分からないではないが、なにしろこれはSMiLEプロジェクトなんだからね」と。
このような重要な作品がデザインディレクションによっていくらかでも損なわれてしまったとするならば残念でならない。

音楽は、もちろんあの「SMiLE」である。
これまでも、さまざまなところで断片的に聴いてきたあの「SMiLE」である。
ついに1枚のアルバムとして、ブライアンが作っていた当時の姿を現したのは感慨深い。
しかし一方で、ブライアン再録音盤「SMiLE」の時ほど私は盛り上がらなかった。
私にはあれがピークだった。
もちろんこれはまったくの私見である。

伝説の傑作は伝説のままだったほうが良いのではないかと思う。
皆の頭の中にのみ存在する幻のアルバムとしての「SMiLE」。
一人ひとりに1枚の「SMiLE」があった。
完成形がないのだから、イメージは無限に広がる。
このように一旦の完成形をしめされた瞬間、イメージは限定された。

今回はモノバージョンのみの収録である。
ステレオバージョンは?
もともとステレオで制作していたのではないのか?
オリジナルマルチトラックテープは限定的にしか存在しないということなのか。
没になった作品ということを考えれば仕方のないことだろう。
多くは失われてしまったのだろうか。
ペットサウンズセッションズのようなヴォーカルトラックのみバージョンも楽しみにしていたのだが、無理だったのだろうか。
つまり今後ステレオバージョンがリリースされる可能性は?
だとすれば、まだスマイルは完結していないのか?
この辺りにはそこはかとなく商売の匂いが…(笑)。











JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BEACH BOYS | comments(3) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
SMILE 14:28

「ねえ、おとっちゃん」
娘が話しかけてきた。
夕食の後、リビングでのことだった。
「あそこに飾ってるレコードがあるじゃない。あれ聴かせてよ」と。
横にいた息子も、「あ、僕もあれ聴きたいと思ってた」と言い出した。
「あれずっとあそこにあるけど、どうして?」とも聞いてきた。

その日はとても疲れていた。
仕事のストレスでイライラもしていた。
極度の眼精疲労から頭が締め付けられるように痛かった。
ちび達の相手をするのもしんどいくらいだった。

私のうちではいつも数枚のレコードジャケットを壁に飾っている。
そのときどきでテーマを決めてジャケットを選び眺めて楽しんでいるのだ。
「モノクロのポートレイト」
「動物イラスト」
「車の写ってるジャケット」
今現在は「女性のピンナップ」を並べている。
そんなジャケットギャラリーにいわば常設展示として飾ってる1枚のレコードがある。
それをちび達はそのジャケットがずっと気になってた、というのだ。
なんだかちょっと嬉しい気持ちになった。

それは「SMILE / THE BEACH BOYS」のジャケットだ。
これは正式にリリースされなかったビーチ・ボーイズのレコードである。
海賊版でリリースされたジャケットを飾っている。
「スマイル」とは、ビーチ・ボーイズの音楽をほとんど独力で制作していた中心メンバー、ブライアン・ウィルソンが今日傑作と称される「PET SOUNDS」に続いて制作を進めていながらついに完成させることが出来なかったアルバムである。
レコード会社は、タイトルを決め、ジャケットデザインを決め、印刷まで行いメディアに広告も出していたがついにリリースされることは無かった。

その後を引き継いで、他のメンバーが「SMILY SMILE」としてリリースしたが、ジャケットその他はまったく違うものに差し替えられた。
ブライアン・ウィルソンは、以前から表面化していた精神状態がいよいよ悪化し、その後の30年間(!)まともに音楽家として生活することが出来なくなってしまった。
「スマイル」プロジェクトの挫折は、ブライアン・ウィルソンの精神を決定的に損なってしまったのだ。

CDをかけてちび達と聴いた。
正直、レコードをかけるのも面倒でしんどかった。
「スマイル」プロジェクトの挫折から37年を経てリリースされた「BRIAN WILSON PRESENTS SMILE」をかけたのだ。

スピーカーから流れてくる「スマイル」を聴きながら、ちび達に「スマイル」プロジェクトの話をした。
話しだしたら夢中になっていた。
ひとしきりしゃべって、気持ちがすっかり楽になっていることに気がついた。
体まで軽くなっていた。

しかしちび達がCDを聴いた感想は、ふうん、くらいのモノであった(笑)


この夏、ブライアン・ウィルソンが40年前に制作し挫折を味わったcの全貌が明らかになるとの噂がある。
これまでも、ベスト盤などの目玉トラックとして小出しにされてきた「スマイル」の素材が、およいよボックスセットでリリースされるというのだ。
「スマイル」を象徴する2曲「Good Vibration」「Heroes And Villains」は10インチ78回転盤2枚組でこの春リリースされた。
期待はふくらむばかりである。









JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BEACH BOYS | comments(4) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
そうだ、海へ行こう 16:35

海に行っても海に入る事はあまりない。
靴を脱いで、ズボンの裾をまくって、波打ち際を歩く程度。
寄せては返す波を足に受けながら、ちゃぱちゃぱと冷たさを感じるくらいの海がちょうど良い。

海に入って泳ぐのはちょっと勘弁してほしい、というのが私の正直なところである。
泳ぎが苦手な上に、目に海水が入るとしみて真っ赤になってしまう。
うっかり裸で長時間浜にいたら、背中が日焼けでばりばりになり数日間はまともに寝れなくなってしまう。
最後に海に入ったのは、数年前が最後だった。
その時だって、取り敢えず水着にはなったけれど、結局波打ち際で遊んだだけだった。
海に入って泳いだ事はもはやいつだったか思い出せない。
もちろん子供の頃には海水浴へ連れて行ってもらっていたけれど。

そんな私が、海が好きだ、といったら笑われるだろう。
私は海が好きなのではなく、海にまつわるある種のイメージが好きなのだろう。
つまり、夏、サーフィン、青春、ヴァカンス、ハワイ、リゾート、といった海から連想するイメージにたまらなく惹き付けられているだけなのだろう。

ビーチ・ボーイズは60年代、「海」のイメージを新たに作り上げた。
小気味よいビート、極上のメロディ、美しいヴォーカル・ハーモニー、爽やかなルックス。
女の子は彼らに夢中になり、男の子はサーフボードやギターを親にねだったことだろう。
お揃いのキャンディストライプのシャツを着て、街から街へ海のイメージをまき散らした。
ビーチ・ボーイズ本人たちが海を好きかどうかはぜんぜん関係なかった。

私は、リリースから40年たった今もビーチ・ボーイズによって増幅された海のイメージに魅了され続けている。
この季節、夏を感じる陽気になると、たまらず彼らのレコードを手にする。
「SUMMER DAYS (AND SUMMER NIGHTS!!)」は、彼らのアルバムで最も好きなうちの1枚である。
そしてこのジャケットのメンバー写真も大好きなのである。
アルバムのラストに収められたアカペラナンバー「AND YOUR DREAM COMES TRUE」の美しさに胸を打たれる。
そしてこのアルバムのハイライトである「CALIFORNIA GIRLS」はこれからも永遠に鳴り続けることだろう。








JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BEACH BOYS | comments(10) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
SURFIN' U.S.A 10:34

やたらと蒸し暑い割には曇りがちな空模様が多いこの夏。
暑さだけで晴天が見れないっていうのは明らかに損してる気がする。
損してるっていうか、明らかに日照不足の影響が農作物に出てきているらしい。
困る。
ではせめて音楽で夏を満喫しようと取り出したのがこの1枚。

THE BEACH BOYS / SURFIN' U.S.A

これぞ「夏レコ!」、つまり夏に聴きたいレコードだ。
夏、海、女の子、サーフィン、車。
これらアイテムをロックンロールに仕立てたのは彼らの発明といっても過言ではない。

一般の方々はビーチ・ボーイズをベスト盤で済ましてる気がするが、どうなんだろう?
もっとも、ビーチ・ボーイズに限らずビートルズもストーンズもベスト盤かな?
あるいは、ペットサウンズ以降だよね的音楽スノッブにも初期のアルバムは無視されているのだろうか?
まあ、それはそれで良いのだが「もったいない」と一言いいたい。

そう言う私も実はこのアルバムを久しぶりにキチンと聴いてみたのだ(笑)
いやァ、かっこ良いじゃないか。
オリジナル曲とカヴァ曲、そしてインストが程よくミックスされている。
とかくモノ盤の評価が高いが、ステレオ盤だって良い音してる。
あと、セルフプロデュースじゃないとか、演奏がビーチ・ボーイズではなくハル・ブレインなどの凄腕バックミュージシャンだとか否定的なニュアンスで語られることもあるが、これはこれで見事なアルバムではないか。
まあ当時のBB5メンバーにすればいろいろ屈辱的だったかもしれないが、おかげで皆がイメージする通りのBB5版サーフミュージックが楽しめる。
これ以降のアルバムではブライアン・ウィルソンがプロデュースと担当し、オリジナル曲メインで勝負していく。
それこそがビーチ・ボーイズの世界な訳だが、ここで聴ける無邪気で楽天的でどこまでも青いカリフォルニア的ロックンロールの魅力もまた棄て難い。

メンバーのいない、それでいてベタなサーフィン写真のジャケットもこれはこれで魅力的ではないか!



ステレオ盤のジャケットについてる「CAPITOL FULL DIMENSIONAL STEREO」。
CAPITOLのシングルについてる赤黄のぐるぐるとともに、このマーク大好きなんです。
フフフ。


JUGEMテーマ:No Music, No Life
MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BEACH BOYS | comments(0) | trackbacks(44) | posted by mono-mono
聴け! 22:46

Brian Wilsonの新譜である。
That Lucky Old Sunである。
DVD付きである。

凄い。

何が凄いって、今じゃ当たり前のようにブライアンの新譜が届くんだ。
暗黒の20年間を考えれば彼の新曲が聴けるだけで感謝しなければいけないってもんだ。
年齢を考えれば当然「人間国宝」レベルだよ。

彼は素晴らしいアルバムを作ってしまった。
テーマはおそらく、「カリフォルニア」であり「自分自身」「BEACH BOYS」。
それをキャピトルからリリースなんだからもう驚く他ない。
というか、キャピトルと再び契約したからこそこのテーマなのかもしれない。

かつて彼は挫折をした。
レコード会社からのプレッシャーやBB5メンバーとの軋轢、父親との確執、そして何より自己のクリエイティビティと折り合いがつけられなくなってしまった。
パブリックイメージとのギャップにも苦しんだだろう。
カリフォルニア、太陽、ビーチ、カワイイ女の子たちに囲まれた健康的な笑顔。

ドラッグの悪影響もあり自分の殻に閉じこもってしまった。
ずぶずぶと暗闇をさまよった彼がこうして真っ正面から過去と向き合うだなんて。
ブライアン凄いよ。

これも、彼のアーティスト人生を掛けて制作に望み、にも関わらず完成させることが出来なかった「SMILE」を37年の年月を経て完成させたことが大きいのだろう。
昔からの仲間、新たな仲間に囲まれて、もう怖いモノなんて無い!って最強の精神状態なのかもしれない。

こうして今作「That Lucky Old Sun」は彼の音楽活動の集大成と言えるアルバムとなった。
涙無しには聴けない傑作の誕生である。


聴け!


それにしても、ジャケットの内側のところに並んでる写真、キャピトルタワーが逆さまなのって………!(笑)









JUGEMテーマ:American Rock


MONO商店入口

WEBショップ「MONO商店」は小さなお店です
音楽が大好きなあなたへ
もっと音楽を楽しむための
ささやかなMONO(モノ)をお届けします
>>上の画像をクリックしてください<<

| BEACH BOYS | comments(4) | trackbacks(3) | posted by mono-mono
| 1/3 | >>