MONOmonologueモノ(物→コレクション)とMONO(モノラルサウンド→レコード)をこよなく愛するオヤジの徒然日記。

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米アーティスト スーズ・ロトロ(Suze Rotolo)2月24日死去 67歳 08:45


  1943年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。中高生の頃からグリニッジ・ヴィレッジ周辺の
  フォーク・ソング復興運動に参加。
  61年17歳のときに無名だったボブ・ディランと知り合い恋人になる。初期のディランにイン
  スピレーションを与えたとされる。
  72年国連の映像編集者エンゾ・バートッチオーリ(Enzo Bartoccioli)と結婚。
  05年ディランのドキュメンタリー映画「ノー・ディレクション・ホーム」にインタビュー出演。
  ディランらを含むフォーク・ミュージシャンたちの群像を回想した著書「グリニッチヴィレッジ
  の青春」を出版。

いま、ラジオをつけたら初期のボブ・ディランが流れててすぐにおわってしまった。
するとピーターバラカンがスーズ・ロトロの訃報を告げた。
ビックリした。
動揺した。

急いで大好きな「フリーホイーリン」のジャケットを取り出した。
このジャケットの、この写真の美しさ、素晴らしさ。
言葉にならない。
いつか記事にしたいと、このジャケットについて語りたいと、ずっと思ってきた。
思うように書けなくてあきらめてなんども試したけれど結局そのままになった。
こんな風に、訃報を書くなんて思わなかった。

スーズはこのジャケットでのみで語られることが苦悩だったのだけれど…。

「ノー・ディレクション・ホーム」でスーズの動くところを見て、ディランについて語るのを見れて嬉しかった。
「グリニッチヴィレッジの青春」を読んで、彼女のディランへの想いの深さ、複雑、葛藤に心をうたれた。
彼女の語る、若き日のディランは、才能あるひとりの若者であって、本人やメディアが作り上げた神話世界のディランではなかった。
スーズ・ロトロをもっと好きになった。
ディランがすごく身近に感じられて、ディランもっと好きになった。

また、「ノー・ディレクション・ホーム」を見よう。
もう一度「グリニッチヴィレッジの青春」を読もう。

ご冥福をお祈りします。








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| BOB DYLAN | comments(8) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
なんじゃこりゃ! 08:43

BOB DYLANのJohn Wesley Hardingは地味なアルバムである。
そう、地味ながら素晴らしいアルバムなのである。
じっくり腰を据えて聴き込む価値のあるアルバムである。
しかしこのジャケットは何だろう?
写真をごく普通に配置したかに見える。
今回オリジナル盤の入手をきっかけに、じっくり鑑賞させてもらった。
そして思った。
この写真は一体なんだろう?

一見したところ、ごく普通のスナップ写真に見える。
こんなに普通の写真をなぜジャケットに使ったのか、と疑問に思う。
ディラン本人にとっては想い出深い写真なのかもしれない。
むしろそうであってほしいと思う。
つまり、ディラン本人の強い要望でこれに決まったというなら納得がいくというものだ。
私を納得させたところでどうなるものでもないのだが(笑)

真ん中に写るディランが笑っている。
リラックスした良い笑顔である。
しかしこの笑顔は発売当時(67年12月)話題になったのではないか?
なぜなら当時の彼は、硬派で真摯なアーティストというイメージではなかったか。
それまでのジャケットにも毎回厳しい表情で彼は写っている。
ところが今回のジャケットでは笑っているのだ。
このリラックスぶりにファンは驚いたのではないかと想像する。

次に笑顔のディランがどんな服装しいているのかと視線を落とすと、唐突にテンガロンハットが現れる。
ディランの股間にテンガロンハット?…これは何だ?
どうやらディランの前に誰かが座っているようなのだ。
「この写真は大きくトリミングされてるんだ」ということに気が付く。
ばっさり切り落とされているが、少なくともディランの前に1列、後ろも1列人がいる案外多人数の集合写真だったようなのだ。

続いてディランのまわりの人物を見る。
左右の2人はその顔立ちからおそらくインディアンであろう。
これはインディアン居留地で撮ったものではないか、と推察する。
バイク事故で隠遁生活を余儀なくされた時期に訪れたのだろうか。
しかし、ディランの後ろからひょいと顔を覗かせている眼鏡の人物は何者だろう。
私にはごく普通のおじさんに見える。
インディアン的大人物、あるいは大酋長だったとしてもこの写真からそれを伺い知る事は難しい。
眼鏡姿のインディアンというのにもちょっとした違和感がある。
随分昔のことだがダライ・ラマ14世を初めて見た際にも同様の違和感を感じたことを覚えている。
これは多分に私の偏見ゆえなのだが…。

ディランの左右の2人も顔立ちこそインディアンだが、よく見ると服装がまったくでたらめではないか。
向かって左は女性だろうか?
テーラードジャケットの首元にストールを巻いている。
そのストールはなんとオームマークが入ったインド風。
帽子だってこれがインディアンのものだろうか、と疑問は膨らむ。
右の人物(男性?)の帽子も一見テンガロンハットかと思うがよく見ればなんというか、海賊風?
羽織ったガウンの生地は別珍だろうか、腰に縛ったロープもなんだか微妙。
どこにもインディアン的要素はないように思えてくる。
見れば見る程おかしな写真に見えてくる。

そしてこのアルバムがリリースされたのは、サイケデリック一色だった67年ということを思い出して欲しい。
ビートルズが「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」、ストーンズが「Their Satanic Majesties Request」をリリースした、そんな時代だ。
この時代遅れともいえる地味なモノクロジャケットで新作をリリースしたディラン。
一体なんだ?(笑)
どんな狙いがあったのだろう?
ルーツ回帰?
バイク事故で隠遁していた時期、ウッドストックのスタジオに一緒にこもったミュージシャンたちが「THE BAND」としてデビューするのは、翌68年のことである。

「All Along the Watchtower」「I'll Be Your Baby Tonight」あたりを目当てに買った人はこのアルバムの地味さ加減に驚くかもしれない。
シンプルな楽曲にシンプルな演奏である。
簡素な、といっても良いだろう。
しかし、しみじみ良いレコードだと思う。
これまでの諸作にある彼の攻撃性が影を潜め、どこか内省的で抑えた表現が目立つ。
つまり秋にぴったりなアルバムではないだろうか。
ボブ・ディランはいつでも「声」を第一に聴かせるアーティストだと思うが、この録音がまた彼の声をとてもよく伝えてくれるのだ。
気持ちにすっと入ってくる。
彼の声、ギター、ハーモニカ、ピアノ。
それにドラムスとベースというこれ以上ないシンプルな形態も新鮮だ。

しかしこの地味さで全米2位、全英1位。
当時のディランって凄まじい人気だったんだなァってことに気付く1枚でもある。


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| BOB DYLAN | comments(2) | trackbacks(0) | posted by mono-mono
Subterranean Homesick Blues 19:47

「グレイテスト・ヒッツ第2集」が初めて意識して聴いたディランのレコードだった。
それは高校時代、となりのクラスの海老原君にカセットに落としてもらったものだった。
過去のロックを勉強するつもりで気軽に聴いてみたのだった。
ビートルズやドアーズ、ツェッペリンとかもそんなカンジで聴いたグループだった。
なにしろ時は80年代後半、MTVそして、LAメタルの時代だった。
ヒューイルイス、ヴァンヘイレン、そしてモトリークルーにラットとかね。

「河のながれを見つめて」からはじまるロックな「グレイテスト・ヒッツ第2集」。
奇妙なしゃがれ声とざらついたサウンドが不思議に印象に残った。
正直、カッコいい、とは思わなかったが、なぜだかなんども聴いた覚えがある。
当時のコマーシャルなキラキラサウンドに違和感を感じていたのかもしれない、と今にして思う。
そういえば、録ってもらったのは90分のカセットテープだったな。
裏表に収まった2枚組LP分の21曲。

つまり、私の好きなディランは、フォークの神様としてではなくて、フォークのディランももちろん嫌いじゃないのだが、どちらかといえばロックのディランが好きで彼のファンになったのじゃないかと思う。

そんな私が最もカッコいいと思うディランナンバーはSubterranean Homesick Blues!
この、なにかに突き動かされるような前のめりの疾走感!
これこそがロック!
でしょう?
PVも含め、これを越えられる曲はそうないだろう。
ディランの後ろで誰かとしゃべり続けているギンズバーグとか素晴らしすぎる。

そしてSubterranean Homesick Bluesの入っているBRING IT ALL BACK HOME。
セレブな女性と猫を抱えるディラン。
レコードはこの家にあったものなのか?
謎めいたカヴァーがなんてクールなんだろう。
私が最初に手にした再発のオランダ盤(写真左)は何故か「Subterranean Homesick Blues」とタイトルを変えられた珍盤。
これはこれで楽しいジャケットだ。











↓ ↓ アル・ヤンコビック最高(笑) ↓ ↓









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| BOB DYLAN | comments(4) | trackbacks(6) | posted by mono-mono
I'M NOT THERE 17:40

久しぶりに良い映画を見た。
実は映画を見ること自体が久しぶりなのだった。
なにしろ子供が出来てからというもの映画を見る機会もめっきり減ってしまいレンタルすらあまりしないのだから当然と言えば当然だ。

これはさまざまな時間を生きる6人の人物を描いたオムニバス映画。
6人の人物というのがそれぞれにボブ・ディランをモチーフに作り上げられた架空の人物なのだ。
そして、6人のボブ・ディランにまつわるストーリーを丹念に描いていながら、その6つのストーリーをえいやとばかりにミキサーにかけて1本の映画にしてあるので、若干抽象的で前衛的。
それでいてきっちりポップなエンターテイメント作品に仕上げてあるが素晴らしい。
つまり「どうだ分かるかい」的難解さとは無縁なのだ。
ただこの辺、人によっては「訳わかんね」となるかも(笑)
それにしてもシーンとシーンのつなぎ方もある意味DJ的でクール。
音楽の使い方が実に上手い、ニクイ。

6人のなかで1番の驚きだったのが、女優のケイト・ブランシェット演じるところのディラン。
彼女のシークエンスは、まんま「ドント・ルック・バック」の世界。
つまり、イギリスツアーの物語。
そしてモノクロ映像。
ファンならばよく知っている「動くディラン」の世界なので、演技者としては相当なプレッシャーだったのではないか。
しかし素晴らしいのだ。
冒頭のインタビューシーンなんてこれもう完コピといえるような演技。
しかも、ディランよりカッコいいし(笑)
このシークエンスでのサイケな迷宮感がまたとても良い。

また、ディランファンには全編に渡って画面の細部にちりばめられてる小ネタがたまらねい。
ライブシーンでのマイクロフォンだったり、ギターに書かれたメッセージだったり、ビートルズの登場の仕方だったり。
ここで白塗りかよ、とかね。
でも、ユダッ!のあとは「ライクアローリングストーンでしょ」とかいろいろ楽しい映画なのだ。

DVDになったらまた観ようっと。
あとサントラも面白そう。
ほとんど本編とは関係ないトリビュート盤としてだけど(笑)







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| BOB DYLAN | comments(2) | trackbacks(5) | posted by mono-mono
ピンクの後はシロだった 20:28

ご近所ビッグピンクの全貌があらわになったら、ご覧の通り…(涙)

真っ白になってしまった。
ピンクじゃなくなった。
しょうがないけど、残念だなァ。

しかしなんでピンクに塗ってたんだろ?


■過去のビッグピンクの記事はこちらから

  2007.07.01 ほとんど隣にビッグ・ピンクが!
  2007.11.20 ご近所世界遺産消滅の危機ッ!?


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